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政治とニセ科学(中)

片瀬久美子

■政策に入り込もうとする疑似科学

 昨年末に発足した安倍政権が力を入れている政策の1つが教育再生です。「教育再生会議」は7年前に設けられました。その当時の官房副長官であった下村博文氏が文部科学大臣に、「教育再生会議」担当室長であった義家弘介氏が政務官に任命されています。安倍氏とこの両氏は、親学推進議員連盟のメンバーでもあります。

 「親学」とは、"親とは何か、親に求められる事は何かなど、親として学ぶべき大切なことを伝えるもの"と紹介されています。高橋史朗氏が提唱してきたもので、基本的に戦後の教育を否定して祖父母時代の戦前の教育を"伝統的子育て"として礼賛しているものです。

提唱されているものには、一見すると多くの人達が納得しやすそうな内容が盛り込まれていますが、その中には根拠が疑わしい言説が随所に紛れ込んでいます。

以下に、その代表例をいくつか挙げてみます。

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筆者

片瀬久美子

片瀬久美子(かたせ・くみこ) 

【退任】サイエンスライター。1964年生まれ。京都大学大学院理学研究科修了。博士(理学)。専門は細胞分子生物学。大学院進学前に11年間、企業の研究員として、バイオ系の技術開発、機器分析による構造解析の仕事を経験。著書に『放射性物質をめぐるあやしい情報と不安に付け込む人たち』(光文社新書:もうダマされないための「科学」講義 収録) 、『あやしい科学の見分け方』(RikaTan 2012年1月号収録)など。2013年8月退任。

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