2013年03月06日
こういう扱われ方を通して、上祐は麻原に自己の価値を認められたと感じ、次第に麻原に傾倒していった。
これはひとり上祐だけのケースではなさそうだ。同じく幹部だった早川紀代秀も、脱会後の著書でよく似た述懐をしているという。
そういう自分たちの体験を一般化して、上祐は次のように解説する。「経済成長重視の競争社会である現代は、自己の存在価値が感じにくい時代。」「そうした若者たちの心の渇きを、麻原の言葉は、悪い形で満たした。麻原に帰依すれば、ほかではあり得ないほどに『偉大な自分になれる』と錯覚させた。」
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