2013年03月14日
黒川 だから全員撤退だとかどうでもいいんだよ。退避でも全員撤退でもどっちでもいい(注:東電は「退避」と考えていたことを、官邸側が「全員撤退」と受け止めた)。東電のビデオを見たらわかることだけど、14日の朝の1時ぐらいに「全員退避ですか」ってある役員が発言した時に、清水(正孝・前東電社長)さんが「いや、まだそんなこと議論する時点じゃない」って言っている。その後に官邸に行ってるから。清水さんとしては、全員撤退はありませんよねって、全員撤退を考えていたわけじゃないんだけど、止むを得ませんねって言ってほしかったんだよね、たぶん。
――官邸にね。
黒川 そうそう。そっちに判断を任せようと思ってたのかもしれない。
――夜中に何度も電話をしたのは、全員撤退を認めてもらおうと思ってのことではなかった・・。
黒川 それは、解釈はいろいろある。「都合の悪いことは官邸の方に預けちゃおう」という気はあったかもしれない。清水さんはどうしたらいいかっていうことを言ってほしい、その気持ちはわからなくはない。そこまで証拠ないから、報告書には書いてない。
――それだと、なぜ清水社長があっさり「わかりました」といったか納得できますよ。ようやく返事をもらえたって感じだったんですね。
黒川 ぼくはそうだろうなあと思うよ。特に
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