メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS
たった3年のキャリアであるが、自分はコンサルに向いているかもしれないと思う半面、コンサルには大きなジレンマを感じる。

 まず、自分がコンサルに向いていると思う理由は以下の通りである。

 コンサルを依頼する会社は、経営、組織、開発、製造などのどこかに(場合によってはそのすべてに)問題を抱えている。その問題を自社で発見し、自社で解決することが難しいからコンサルを雇うのである。

 コンサル契約した私は、まず、その会社の問題点を抽出することから始める。その際、16年半、技術者として働いた経験と、同志社大学で5年間、経営学のフィールドワークを行ってきた経験が活用できる。

 特に技術者時代には、研究所、開発センター、量産工場、合弁会社(エルピーダ)、コンソーシアム(半導体先端テクノロジーズ)と、あらゆる形態の組織に所属した。その経験から、各組織における技術者の心理状態や行動様式を、自体験を通して理解することができる。

 私は、コンサルする会社の開発や製造現場を観察し、そこで働く社員にヒアリングを行う。それによってほとんどの問題点を発見することができる。問題点が抽出できれば、その解決策の立案は比較的簡単だ。自分がコンサルに向いているかもしれないと思うのは、技術者と経営学の経験を基に問題発見ができ、解決案を立てられることにある。

 しかし、コンサルの仕事には大きなジレンマがあると感じる。

 まず、

・・・ログインして読む
(残り:約1114文字/本文:約1707文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

湯之上隆

湯之上隆(ゆのがみ・たかし) コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

1987年京大修士卒、工学博士。日立などで半導体技術者を16年経験した後、同志社大学で半導体産業の社会科学研究に取り組む。現在は微細加工研究所の所長としてコンサルタント、講演、各種雑誌への寄稿を続ける。著書に『日本半導体敗戦』(光文社)、『電機・半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北-零戦・半導体・テレビ-』(文書新書)。趣味はSCUBA Diving(インストラクター)とヨガ。 【2016年8月WEBRONZA退任】

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

湯之上隆の記事

もっと見る