2013年06月13日
先日、伊勢神宮の近くで社叢学会という学会の年次総会が開かれ、研究発表をする機会があった。社叢学会とは「鎮守の森」に関する学会で、意外に思われるかもしれないが会員は(歴史学、民俗学といった分野の方々のみならず)植物生態学や造園学、林学など「理系」分野の方々がむしろ多数を占めている。2002年に設立された若い学会で「鎮守の森」を学際的に研究するというユニークな団体である。今回の開催場所が伊勢だったのは、20年に1度すべての社殿を移し替えるという「式年遷宮」が今年おこなわれることにちなんでのことだった。
そこでも報告した「鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想」の話に入る前に、今回伊勢を訪れて何より驚いたのは、伊勢神宮とその周辺が多くの若者でにぎわっていたことである。
あらためて言うまでもなく、現在日本の各地の観光地に行くと、どこへ行っても高齢者であふれているというのが実際である。ところが伊勢神宮近辺では、20~30代前後の若い世代が実に多く(写真上)、一瞬ここは原宿かどこかかと思うほどだった。
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