2013年11月08日
スティーヴ・ジョブズ氏は亡くなる前に「今後自分がやりたい事業の一つは、ITによる教育の大変革だ」と語っていたという。それが実現されていたのなら、どんなことが起きていたのか残念ながらわからないのだが、マサチューセッツ工科大学(MIT)やハーバード大学などの欧米の名門大学が、世界に向けて大学の講座を続々とオンライン上で無料公開し始めている。
9月17日に放送されたNHK『クローズアップ現代』によると、「世界中の多くの人々に、良質な高等教育を受ける機会を提供しよう」という目的のもと、大学の学部に当たる講座を中心に公開している。ある講座では、受講生がわからなかった箇所を「誰か、教えて下さい」と質問や疑問を掲示するページに載せると、世界中の受講仲間から図解や動画つきの回答が寄せられ、サポートも充実した学びの場になっているという。また、MITの物理学科の講座では、正規の講座と同じ内容でテストやレポート提出、成績評価や単位認定も行われている。その結果、これまで経済的な理由のため留学生を送り出すことのできなかったモンゴルなどの国々から稀有な能力を有する学生を発掘し、奨学生として受け入れるといったことも起きているという。他に、シリコンバレーのIT企業では、会社がまず、大学の公開講座をチェックし、充実していると判定した講座で優秀な成績を修めた学生または社会人受講生を採用すると、満足度の高い人材が確保できるとわかり、これまで機会のなかったチリやブラジルなどにいる優秀な人材を採用することにもつながったという。
このように、欧米の名門大学が発信するオンライン上の良質な高等教育が世界中の学生のみならず社会人や企業に対しても大きなメリットを与え始めている。
日本の某有名大学では、
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