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 2013年度のノーベル医学生理学賞を受賞したカリフォルニア大学バークレー校教授ランディ・シェクマン博士が、Nature, Science, Cellというトップジャーナル(最高ランクの学術雑誌)をボイコットする宣言をし、多くの科学者に追随するように呼びかけた。

拡大ノーベル賞授賞式のロバート・シェクマン博士(Copyright © Nobel Media AB 2013 Photo: Alexander Mahmoud)

 シェクマン博士の主張は、概ね以下のようなものである。「これらのジャーナルは、売り上げを増大させるために、良い論文だけではなく、あまり質の高くない論文も掲載するときがある。しかし、彼らは、ジャーナルのブランド価値を高めるために掲載論文の数を制限して、インパクトファクター(後述)を高く誘導するなどの行為を行っており、商業主義である。さらに、昇進や予算獲得の際には、これらのジャーナルに論文を出しているかが重要になるので、研究者に歪んだ動機を与えることになり、科学の健全な発展を阻害する。対策は、これらのジャーナルをボイコットしオープンアクセスのジャーナルに投稿するべきである。」
(The Guardianに掲載された声明より著者要約)

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筆者

北野宏明

北野宏明(きたの・ひろあき) ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長

ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長兼所長。1984年国際基督教大学教養学部理学科卒業後、日本電気に入社。88年米カーネギー・メロン大学客員研究員。91年、京都大学で博士号(工学)を取得。1993年ソニーコンピュータサイエンス研究所入社、犬型ロボットAIBOなどの開発にかかわった。2008年に現職。NPO法人システム・バイオロジー研究機構会長を兼務。Computers and Thought Award (1993)、ネイチャーメンター賞中堅キャリア賞(2009)などを受賞している。

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