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2014年の宇宙を展望する

山崎直子 宇宙飛行士

 今、月面では中国の月探査機「嫦娥(じょうが)3号」に搭載されていた無人探査車「玉兎(ぎょくと)号」(月のウサギの意)が働いているはずです。昨年12月15日に着陸したのは、「虹の入江」と呼ばれる直径236kmの平原で、月面座標で北緯44.1°、西経31.5°。この平原と周囲の山脈は、月面で最も美しい景色の一つとされています。探査車は、レーダーや撮影装置を備え、約三ヶ月間、地球からの遠隔操作で月面を走行しながら月の地形や地質データを収集し、ロボットアームによる月面掘削も計画されています。これらのデータを中国がすぐ公開するのかは気になりますが、2014年が月探査の面で大きな一歩を記す年になるのは間違いありません。

拡大嫦娥3号が撮影した月探査車「玉兎号」のカラー写真=国営中国中央テレビのウェブサイトから

 無人探査機の月面着陸成功は、ロシアと米国に続いて世界で3番目です。1976年の旧ソ連の「ルナ24号」以来、実に37年ぶりでした。ちなみに、有人での月面着陸を成功させているのは米国のアポロ計画だけですが、中国も2020年には有人での月面着陸を目指し、インドも計画を策定中です。

 日本の小惑星探査機「はやぶさ」と、 ・・・ログインして読む
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筆者

山崎直子

山崎直子(やまざき・なおこ) 宇宙飛行士

宇宙飛行士、立命館大学客員教授、女子美術大学客員教授。東大工学部航空学科修士課程修了、1996年に宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)に入り、2001年に宇宙飛行士に認定。10年にスペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗、国際宇宙ステーション組み立てに参加した。2011年8月に宇宙航空研究開発機構を退職。著書に「夢をつなぐ」(角川書店)など。

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