米山正寛(よねやま・まさひろ) ナチュラリスト
自然史科学や農林水産技術などへ関心を寄せるナチュラリスト(修行中)。朝日新聞社で科学記者として取材と執筆に当たったほか、「科学朝日」や「サイアス」の編集部員、公益財団法人森林文化協会「グリーン・パワー」編集長などを務めて2022年春に退社。東北地方に生活の拠点を構えながら、自然との語らいを続けていく。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
ガラパゴスゾウガメやガラパゴスペンギン、ウミイグアナとリクイグアナなど、固有の生き物がたくさん生息するガラパゴス諸島。南米沖の太平洋に浮かぶ19の主な島と小さな島や岩礁からなる同諸島は、火山活動に由来し、過去に一度も大陸とつながったことのない海洋島だ。この島々へたまたまたどり着いた生物が、島ごとに異なる環境の中で長い時間を経て、独特の特徴を備えるようになっていった「進化の実験場」として名高い。
1831年12月に英国から帆船ビーグル号で世界を巡る航海に出たダーウィンは、この島々へ1835年9月にやって来た。5週間のほどの滞在中にさまざまな生き物を観察し、翌年にイギリスへ持ち帰ったたくさんの標本の中には、ダーウィンフィンチ類の標本も多数含まれていた。
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