2014年04月17日
狭山丘陵にある貯水池と、それを囲む水源林。この辺りにキタリスが定着している狭山丘陵は面積約3500haで、東京都の東村山市、東大和市、武蔵村山市、瑞穂町、埼玉県の所沢市、入間市の5市1町にまたがる緑地だ。東京都水道局の村山貯水池(多摩湖)、山口貯水池(狭山湖)を囲むように森が広がり、その中にプロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地である西武ドームや西武ゆうえんちが立地し、都立野山北・六道山公園をはじめとする多くの公園も設置されている。
ニホンリス。キタリスとの交雑が心配されているキタリスはヨーロッパからロシア、中国にかけてのユーラシア大陸北部に分布するリスの仲間で、北海道にすむエゾリスはその亜種となっている。本州にすむニホンリスはキタリスとは同じ属の別種として扱われているが、両種は遺伝的に近いことから、生息場所が重なるようになれば種間の交雑が起こると心配されている。このため2006年、環境省はキタリスを必要に応じて被害防止のための防除策を実施できる特定外来生物に指定した。
キタリス。これは北海道にすむ亜種エゾリス=撮影・米山実里有料会員の方はログインページに進み、デジタル版のIDとパスワードでログインしてください
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