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中高年と女性のレジャーとなりつつあるダイビング

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

 6月の初旬に、ちょっと早い夏休みを取って、沖縄の慶良間諸島へダイビングに出かけた。そこで、a.ダイバーが確実に高齢化していること、b.ダイバーの数はもちろんのこと、インストラクターやガイドにも女性の進出が著しいこと、を実感した。どちらも定量的なデータはなく、多分に私の感覚的なものであるが、以下にその詳細を紹介しよう。

拡大沖縄慶良間諸島のサンゴ=ダイブ・ゴビーズ提供

a.ダイバーの高齢化

 私は、年齢から言えば、50代前半のれっきとしたシニアダイバーである。ところが、今回のダイビングでは、同じボートに乗り合わせたダイバーの中では、なんと最年少だった。そして明らかに私よりも年上と思われる女性ダイバーから、「若者」と呼ばれたのである。これには、ちょっとしたカルチャーショックを覚えた。

 少なくとも私が始めたころは、ダイビングは20代を中心とした若者のレジャーだった。それがいつの間にか、中高年のレジャーになっていたようだ。ダイビングショップのオーナーに聞いてみたが、やはり、中高年のお客さんが増えているとのことである。

 その理由を考えてみた。ダイビングはお金がかかるレジャーである。東京から沖縄の慶良間諸島に行く場合、往復の飛行機代、那覇からの船代、民宿の宿泊費、その上にダイビング費用がかかるため、4泊5日なら合計15万円程度は必要だ。ある程度経済的余裕がないとできない遊びなのだ。 

 したがって、非正規雇用が3割も占める20~30歳代の(本当の)若者が、ダイビングを継続して楽しむのは、なかなか厳しいかもしれない。一方、順調に会社生活を送り、満額の退職金をもらって定年退職し、さらに年金も充実している世代ならば、時々、沖縄に潜りに行くことぐらい、余裕でできるだろう。こうしてダイバーの高齢化が進んでいったものと思われる。

b.女性の進出

 私が

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筆者

湯之上隆

湯之上隆(ゆのがみ・たかし) コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

1987年京大修士卒、工学博士。日立などで半導体技術者を16年経験した後、同志社大学で半導体産業の社会科学研究に取り組む。現在は微細加工研究所の所長としてコンサルタント、講演、各種雑誌への寄稿を続ける。著書に『日本半導体敗戦』(光文社)、『電機・半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北-零戦・半導体・テレビ-』(文書新書)。趣味はSCUBA Diving(インストラクター)とヨガ。 【2016年8月WEBRONZA退任】

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