2014年07月25日
半導体メモリ、薄型テレビ、スマホと、次々と世界シェア1位の座を獲得し、増収増益を続けてきたサムスンの業績に陰りが見えている。7月8日の速報値では、2014年4~6月期の連結決算が9年ぶりの減収減益となった。
サムスンの業績に急ブレーキがかかった理由は、サムスンの利益の7割を支えるスマホ関連事業が失速したことによる。サムスンの高機能スマホ「GALAXY S5」の売れ行きが鈍ると、内製しているプロセッサ、メモリ、パネルまで、ドミノ倒しのように負の波及効果を受けるのだ。
では、なぜ、サムスンのGALAXYの売れ行きが鈍ったのか?
それは、100ドルスマホや25ドルスマホなど、低価格スマホが急速に普及したことによる。特に、2013年で4.5億台と世界最大のスマホ市場となった中国で、低価格化の進行が激しい。
この低価格スマホの仕掛け人は、台湾のファブレスメーカー・メディアテックである。工場を持たず、半導体の設計だけを行うファブレスメーカーが、なぜ、低価格スマホを牛耳ることができたのか?
米国の
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