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ゴールドラッシュの教訓をいかす者が勝者となる

ブームとなったIoT(モノのインターネット)でどうやって稼ぐか

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

 IoT(モノのインターネット)とそれに関連するウエアラブル端末が大ブームである(WEBRONZA 2015年1月20日)。しかし、ここは冷静になって「どうやって儲けるか」を考えた方が良い。その際、野口悠紀雄著『ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル』(新潮社)が参考になる。以下にまずその概略を示そう。

拡大ウェアラブル端末として注目される「アップルウォッチ」のラインナップを紹介するティム・クックCEO=2015年3月10日、米サンフランシスコ、宮地ゆう撮影 

1848年のゴールドラッシュ

 1848年1月、当時は荒野だったサンフランシスコの川に金が出た。見つけたのはドイツから移住して農場を築いたサッターである。サッターは箝口令を敷いたが、秘密は1週間で漏れ、使用人たちは仕事を放り出して金に群がった。

 やがて街から港から、そして翌1949年には全米中から、徒歩で馬車で船で、金を求めて人々がイナゴの大群のように殺到した。まさにゴールドラッシュが起きたのである。これらの人々は、「フォティーナイナーズ(49ers)」と呼ばれた。これが後に、アメリカンフットボールチームの名前となった。

 49ers の襲来により、1848年に1万4千人だったカリフォルニアの人口は、1849年末に 10万人、1852年に25万人にまで膨張した。サッターや49ersはどうなったか。

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筆者

湯之上隆

湯之上隆(ゆのがみ・たかし) コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

1987年京大修士卒、工学博士。日立などで半導体技術者を16年経験した後、同志社大学で半導体産業の社会科学研究に取り組む。現在は微細加工研究所の所長としてコンサルタント、講演、各種雑誌への寄稿を続ける。著書に『日本半導体敗戦』(光文社)、『電機・半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北-零戦・半導体・テレビ-』(文書新書)。趣味はSCUBA Diving(インストラクター)とヨガ。 【2016年8月WEBRONZA退任】

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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