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「文系の組織見直し」は関係教員の怠慢が原因だ

理系人間が見た、文系と理系のあまりにも大きな差

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

「文系の組織見直し」は自業自得

 文部科学省が、国立大学の教員養成系や人文社会系(まとめて文系と呼ぶ)の組織見直しを迫っている。これに対して、日本学術会議は反対声明を発表した。

 しかし私は、この「反対声明」に反対であり、文科省の方針は止むを得ないものと判断している。というのは、組織見直しを迫られるような事態を引き起したのは、文系教員の長期にわたる怠慢が原因であり、つまり、文系教員の自業自得であると思うからだ。

 私は理数系が好きで、高校は理数科に入り、大学では農学部に入学した後、理学部へ転部して数学と物理を学び、原子核工学科の修士を卒業した。その後、日立に入社し、16年ほど半導体技術者として勤務した。要するに、そこまで一貫して理系の道を歩んできた。

 ところが、ITバブルの崩壊により、2002年に日立を早期退職することになった。家族もおり、家のローンもあり、それで仕事を探していたところ、同志社大学に新設される経営学研究センターにポストがあって推薦してくれる教授もいたため、経営学の「け」の字も知らないのに、経営学の教員となってしまった。その同志社大学に4年半間勤務したが、その経営学は実にヒドイ世界だった。

 本稿ではその体験を基にして、「文系の組織見直し」は

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筆者

湯之上隆

湯之上隆(ゆのがみ・たかし) コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

1987年京大修士卒、工学博士。日立などで半導体技術者を16年経験した後、同志社大学で半導体産業の社会科学研究に取り組む。現在は微細加工研究所の所長としてコンサルタント、講演、各種雑誌への寄稿を続ける。著書に『日本半導体敗戦』(光文社)、『電機・半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北-零戦・半導体・テレビ-』(文書新書)。趣味はSCUBA Diving(インストラクター)とヨガ。 【2016年8月WEBRONZA退任】

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