英国気象局が自然変動モードの反転を示唆
2015年10月12日
昨年から今年にかけて、世界平均気温が観測史上最高記録を更新する月が増えており、特に今年5月以降はその更新の程度が著しい。地球の気候に一体何が起きているのだろうか。
地球温暖化の最も直接的な指標は世界平均気温の変化だろう。
私たちはもちろん自分の住んでいる日本の気温の変化を体感しており、地球温暖化について考えるときにさえ、それに注目しがちである。しかし、地域的な気温はその時々の周囲の気圧配置の特徴に大きく影響されることに注意したい。
日本の気温が高い年ほど世界平均気温も高いとは限らないし、日本の気温がほどほどでも世界平均気温は記録的に高いことがある。世界平均気温の変化は気象庁のホームページで簡単に見ることができるので、ぜひたまに見にいってみていただきたい。
世界平均気温は、1980年代、90年代に顕著に上昇した。そして、この時期は地球温暖化が科学の問題に留まることをやめ、社会の問題として急速に世界の注目を集め始めた時期と一致する。
ところが、1998年をピークに、今世紀に入って世界平均気温の上昇は鈍化する。
気候科学者の間では、今世紀に入ってからの世界平均気温上昇の鈍化は、気候の自然な変動によるものと考えられており、いつか再び顕著な気温上昇期が訪れることが予測されていた。
そして、世界平均気温が1998年のピークを明らかに超え、再び観測史上最高の記録を更新したのは昨年2014年のことである。その上昇傾向は
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