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インテルがビッグデータ制覇へ向け動き出した

プロセッサメーカー買収と新型メモリ開発の意味

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

 パソコン(PC)市場の縮小により窮地に追い込まれていた米インテルが反転攻勢に打って出た。米アルテラを167億ドルで買収し、米マイクロンと共同で新型メモリ「3D XPoint(スリー・ディ―・クロスポイント)」を開発したのだ。

 アルテラは、米ザイリンクスと並ぶFPGAメーカーの世界二強の一つ。FPGAとはField Programmable Gate Arrayの略で、チップを製造した後にプログラムが可能なプロセッサである。

 一方、3D XPointは、「アクセス時間と書き換え回数はNANDフラッシュメモリの1000倍で、メモリセル密度はDRAMの10倍」とだけ発表され、動作原理などは一切秘密となっている。尚、DRAMはPCなどコンピュータのメインメモリ、NANDはデータの保存に使われるメモリである。

 本稿では、PC用プロセッサで半導体売上高世界一に登りつめたインテルが次に何を狙っているかを論じたい。

インテルがアルテラを買収したわけ

 インテルは、PC用プロセッサがジリ貧、スマホ用プロセッサへの参入を試みるも大赤字、データセンター用プロセッサが唯一、稼ぎ頭となっていた。

 ところが、

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筆者

湯之上隆

湯之上隆(ゆのがみ・たかし) コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

1987年京大修士卒、工学博士。日立などで半導体技術者を16年経験した後、同志社大学で半導体産業の社会科学研究に取り組む。現在は微細加工研究所の所長としてコンサルタント、講演、各種雑誌への寄稿を続ける。著書に『日本半導体敗戦』(光文社)、『電機・半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北-零戦・半導体・テレビ-』(文書新書)。趣味はSCUBA Diving(インストラクター)とヨガ。 【2016年8月WEBRONZA退任】

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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