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宇宙飛行技術の変革は目の前?

多様な成果を挙げた2015年、そして次の技術開発の芽

山崎直子 宇宙飛行士

 2016年が明けました。2015年を振り返ると、日本にとっては宇宙飛行技術の多様な成果が花開いた年であったと思います。油井亀美也飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)滞在を無事に終え、金星探査機「あかつき」が5年越しの再挑戦で金星周回軌道に投入され、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球スイングバイをして順調に飛行中、そして、H−IIAロケット29号機目で、初めて商業衛星を受注してカナダの通信・放送衛星を打ち上げました。いずれも見事な成功で、関係者の尽力をたたえたいと思います。

 しかし、技術はどんどんと進んでいくもの。長い目で見て、次の技術開発にも種をまいて芽を出していくことが必要になってくるでしょう。

拡大垂直着陸したFalcon9ロケット第一段 ©SpaceX
SpaceX動画URL

 その意味で世界が注目したのが、米国SpaceX社が打ち上げた Falcon 9 ロケットです。11機の人工衛星を運んだ後に、第1段目ロケットがまた地上に戻り垂直着陸をするという離れ業を12月21日にやってのけました。通常の打ち上げだと、火の玉のような光がすうっと星のように空に上がっていくのですが、この回収の際には、火の玉が空から地面に近づいてくる、とても不思議な光景でした。

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筆者

山崎直子

山崎直子(やまざき・なおこ) 宇宙飛行士

宇宙飛行士、立命館大学客員教授、女子美術大学客員教授。東大工学部航空学科修士課程修了、1996年に宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)に入り、2001年に宇宙飛行士に認定。10年にスペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗、国際宇宙ステーション組み立てに参加した。2011年8月に宇宙航空研究開発機構を退職。著書に「夢をつなぐ」(角川書店)など。

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