家族の思い、夫が妻に独占インタビュー
2016年09月01日
現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓哉宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在中です。その様子は各種メディアで報道されていますので、皆さんも目にしたことがあるかもしれません。そんな中で、見ることがあまり無いのは宇宙飛行士の家族に関する報道かもしれませんね。
宇宙飛行士は、JAXAの一員として宇宙開発の意義を理解してもらうため必要な情報を発信しますので、必然的に皆さんの目に触れる機会が多くなります。しかし、宇宙飛行士の家族は公人ではないので、その情報も限られます。そんな状況は致し方ないとしても、私としては飛行士を支える家族の苦労や心境を広く知っていただきたいと思っています。そこで、今回は少しばかり私の妻に協力してもらいながら、宇宙飛行士の家族の様子を紹介したいと思います。
ご存知の方もいるかもしれませんが、私が宇宙飛行士になることができたのは、妻のおかげなのです。自衛隊で戦闘機に乗っていた若かりし頃、私が航空機の試験をするテストパイロットになりたいという話をした時に、妻は驚きつつ「なぜ、そんな危険な仕事をしたいのか?」と私に質問しました。妻にとって、戦闘機のパイロットでさえも危険な仕事なのに、テストパイロットなんて!という気持ちだったのでしょう。
ここで、テストパイロットという仕事を初めて耳にする方々に対して、簡単にテストパイロットの仕事を紹介したいと思います。簡単に言うと、新しい飛行機や装備品を作った際に、それが安全に飛行でき、求められる性能を発揮できるかを実際に飛行させて確かめるのが、テストパイロットの仕事です。
例として「安全に飛行できるか?」を確かめるテストの一つを紹介すると、
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