鈴鹿・御池岳のオオイタヤメイゲツ群落を守りたい
2017年01月09日
全国で広がるニホンジカの増加は、この群落のある滋賀県でも例外ではない。県内森林でのシカによる食害は2000年代に入って急増した。最近は年間1万頭を超す捕獲を続けているが、森林内では稚樹の食害や成木の剥皮被害、そして林床植生の破壊が進行している。現在は、滋賀県ニホンジカ第二種特定鳥獣管理計画の下、年間1万6000頭 の捕獲目標を掲げている。
そうした中で、滋賀県が御池岳のオオイタヤメイゲツ群落のシカ食害に気付いたのは2011年春のこと。成木の樹皮が大きく剥がされた痕が見つかった。翌年にはいっそうの被害拡大が見られ、枯れた木が強風によって散乱したり、根返りしたりした様子も確認された。この年に実施された調査では、ほぼ半数の木で大なり小なりの剥皮被害が見つかり、幹の直径が大きいほど被害を受ける傾向にあった。
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