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ハワイ島でキラウエア火山が噴火

35棟焼失、約1700人が避難、地震ですばる望遠鏡にも被害

高橋真理子 朝日新聞 科学コーディネーター

 ハワイ島でキラウエア火山が5月3日に噴火、ゆるやかな山腹の割れ目からマグマが住宅地にも流れ出て7日までに35棟の建物が焼失した。地震も頻発している。とくに5月4日に起きたマグニチュード6.9の地震は住民を驚かせた。この地震の影響で、マウナケア山頂にあるすばる望遠鏡のドームの一部が故障した。

 ハワイ諸島は海底火山の噴火によって生まれた島々で、最も大きいハワイ島にはコハラ、マウナケア、フアラーライ、マウナロア、キラウエアの5つの火山がある。日本の火山と違って、爆発的な噴火をしないのがハワイの火山の特徴だが、キラウエアからのマグマや火山ガスの噴出はしばらく続きそうで、進展によっては爆発的噴火もありうると専門家は警戒を呼び掛けている。

 米国地質調査所のハワイ火山観測所は、連日、最新情報をウェブサイトで公開している。そこには写真やビデオ映像もあり、8日に公開されたビデオでは、山腹から道路を横切って割れ目が走り、そこから赤いマグマと白い煙が噴き出ている様子を見ることができる。

山林や道路を横切る割れ目から噴き出す溶岩流=米国地質調査所のサイトから

 マグマは冷えて固まれば黒い溶岩になる。表面は黒くなっているものの奥は真っ赤で、黒と赤がないまぜになった溶岩流が熱した水飴のような状態でゆっくりと進む映像もある。

 7日には、ハレマウマウ火口の中の溶岩湖をとらえた映像が公開された。底にたまっているマグマの量は減り続けており、7日の時点で火口から約220メートル下まで下がったという。下がることによって火口壁の岩石がぽろぽろと落ち、そのたびに真っ赤なマグマが激しく動く。その様子は地獄はかくやと思わせる。 

ハレマウマウ火口の中の溶岩湖=米国地質調査所のサイトから

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筆者

高橋真理子

高橋真理子(たかはし・まりこ) 朝日新聞 科学コーディネーター

朝日新聞 科学コーディネーター。1979年朝日新聞入社、「科学朝日」編集部員や論説委員(科学技術、医療担当)、科学部次長、科学エディター(部長)などを務める。著書に『重力波 発見!』『最新 子宮頸がん予防――ワクチンと検診の正しい受け方』、共著書に『村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか?』『独創技術たちの苦闘』『生かされなかった教訓-巨大地震が原発を襲った』など、訳書に『ノーベル賞を獲った男』(共訳)、『量子力学の基本原理 なぜ常識と相容れないのか』。

 

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