国際的な認証制度は対策として期待できるが課題も抱えている
2018年07月19日
コーヒーはみなさんにとって、どんな存在なのだろうか。嗜好品として世代を超えて愛されているようであり、寝覚めに、食後に、欠かせない人も多かろう。
アフリカのエチオピアを原産地とし、今では熱帯・亜熱帯の各地で育てられているコーヒーの木だが、暑い環境に植えれば育つというものではない。本来は、日射しが強すぎず、温度が高すぎず、適度に湿った土地を好むという。しかし、熱帯の高原地帯を切り開いてコーヒーの大規模農園が設けられ、日射しに強い品種ばかりが大量に植えられている地域もある。そうした地域では、自然環境が大きく改変されて野生の動植物が姿を消し、生物多様性への影響が懸念されている。また栽培に従事する大勢の人たちが農園近くに移り住みながら、元々暮らしていた人たちが追い出されることさえある。原田さんも視察に訪れたベトナムで、遠くまでコーヒー農園が広がっている光景を見た。
一方、比較的小さな規模でコーヒーが栽培されていることも少なくない。原田さんが通うインドネシアでは
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