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気候変動による絶滅に怒れる大人たち

地球の未来を子供たちだけに頼っているわけにはいかない

明日香壽川 東北大学東北アジア研究センター/環境科学研究科教授

 いま、世界中で、子供たちが金曜日に学校をサボって温暖化対策の強化を求める街頭デモに参加するFridays for Future(未来のための金曜日)が旋風を巻き起こしている。3月15日の金曜日には、125カ国で160万人の子供や若者たちが学校をサボった。

 これに影響を受けて、あるいは同時発生的に、大人たちも、Scientists for Future(未来のための科学者)、Parents for Future(未来のためのお父さんお母さん)、Grandparents for Future(未来のためのおじいちゃんおばあちゃん)などを結成している。

 その中でも、一番、目立っているのがExtinction Rebellion(略称XR)だろう。「絶滅への反乱」と訳せば良いのだろうか。

気候変動対策を訴え、路上に寝転ぶ環境活動家ら=2019年4月25日、ロンドン中心部の金融街シティー、下司佳代子撮影気候変動対策を訴え、路上に寝転ぶ環境活動家ら=2019年4月25日、ロンドン中心部の金融街シティー、下司佳代子撮影
英国で2019年11月に100人ほどの科学者、法学者、宗教者などによって設立された。Friays for Futureのきっかけをつくったスウェーデンの16歳の高校生Greta Thunberg(グレタ・トゥンベリ)と同様に、政府による気候変動政策の強化を要求しており、現在は国際的な組織的に拡大している。

子供たちだけでなく

 2019年3月9日、約400人のXRのメンバーは日本の永田町にあたるロンドンのダウニング街10番地で「血の中の子供たち」と名付けたデモを行い、失われようとしている子供たちの命を示すために、

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