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日欧が米国に先んずる小惑星・彗星探査

「はやぶさ」のノウハウを頼りに、欧州は低コストで太陽系外起源の彗星を目指す

山内正敏 地球太陽系科学者、スウェーデン国立スペース物理研究所研究員

 三つ目の望遠鏡探査は、X線から電波までの広い波長を含む。現場探査や近距離探査に比べて歴史が浅いが、ハッブル宇宙望遠鏡以降、天文学における重要度が急速に増した。日本では最初期の1970年代から現場探査とほぼ交互に続けられ、国際的評価は高い。

目には見えない膨大なノウハウ

 これら探査手段は、探査対象ごとにかなり偏っている。例えば地球本体の探査はリモートセンシングの独壇場で、宇宙空間は主に現場探査で行なわれる。太陽系の外(天文)は望遠鏡の独壇場で太陽も主に望遠鏡探査だ。太陽系の天体は、現場探査とリモートセンシングを併用するが、これも対象と手段の組み合わせが限定的だ。当然ながら、いったん得たノウハウは次の類似のミッションで、技術面でも科学面でもさらに洗練される。

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筆者

山内正敏

山内正敏(やまうち・まさとし) 地球太陽系科学者、スウェーデン国立スペース物理研究所研究員

スウェーデン国立スペース物理研究所研究員。1983年京都大学理学部卒、アラスカ大学地球物理研究所に留学、博士号取得。地球や惑星のプラズマ・電磁気現象(測定と解析)が専門。2001年にギランバレー症候群を発病し1年間入院。03年から仕事に復帰、現在もリハビリを続けながら9割程度の勤務をこなしている。キルナ市在住。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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