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入試に「琉球史」を導入する沖国大

若い世代が郷土の歴史認識を共有することの大切さ

桜井国俊 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

 沖国大の受験を考える若者たちは、琉球・沖縄史を学ぶ中で、2004年8月13日に同大学に米海兵隊ヘリのCH53が墜落し、キャンパスが1週間にわたって海兵隊により封鎖され、当時の渡久地学長自身が自らの大学に入ることも出来なかったことを知るだろう。そしてこの不条理の大きな原因となっているのが日米地位協定であることを学ぶであろう。

拡大1945年6月15日に開始した普天間基地の建設(沖縄県公文書館所蔵)
 入試の選択科目の一つとして「琉球・沖縄史」を導入するのは沖国大が初めてであるが、沖縄大では2013年度から7年連続で選択科目「現代社会」の中で沖縄・琉球関連を出題しており、2020年度もこれを継続する。沖縄の他の大学も入試において「琉球・沖縄史」関連の問題を何らかの形で出題し、それが受験生にとって周知の事実となるならば、沖縄の未来像を議論する上での共通の歴史認識が若い世代の中に順次形成されていくに違いない。

沖縄の地球史・生命史

 あと一つ、若者に限らず沖縄に暮らす全ての人々がしっかりと学ぶ必要があるものに、郷土沖縄の地球史・生命史がある。沖縄は東洋のガラパゴスと呼ばれるほど生物相が豊かだと言われている。なぜそうなのかを、果たしてどれだけの人々が理解しているだろうか。ここ沖縄には、明らかにそのことを理解していない人々がいる。日本政府に迎合し、辺野古・大浦湾の海の埋め立てを容認している政治家たちだ。

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筆者

桜井国俊

桜井国俊(さくらい・くにとし) 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

1943年生まれ。東京大学卒。工学博士。WHO、JICAなどでながらく途上国の環境問題に取り組む。20年以上にわたって、青年海外協力隊の環境隊員の育成にかかわる。2000年から沖縄暮らし。沖縄大学元学長。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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