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米国で鎮痛薬の大手メーカーに巨額制裁金判決

依存性の説明不十分とジョンソン・エンド・ジョンソンに約600億円

高橋真理子 ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター

 依存症とは、それなしにはいられないという病気である。本人の意思でやめることはできない。だから、ニコチンに依存性があると知らされずにたばこを吸い始めてニコチン依存症になった場合、責任の第一は知らせなかった会社にある、というのが巨額和解金の背景にある考え方だ。

製薬会社は「依存性がない」といつも宣伝してきた

 これをオピオイドに当てはめれば、

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筆者

高橋真理子

高橋真理子(たかはし・まりこ) ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター

1979年朝日新聞入社、「科学朝日」編集部員や論説委員(科学技術、医療担当)、科学部次長、科学エディター(部長)、編集委員を経て科学コーディネーターに。2021年9月に退社。著書に『重力波 発見!』『最新 子宮頸がん予防――ワクチンと検診の正しい受け方』、共著書に『村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか?』『独創技術たちの苦闘』『生かされなかった教訓-巨大地震が原発を襲った』など、訳書に『ノーベル賞を獲った男』(共訳)、『量子力学の基本原理 なぜ常識と相容れないのか』。

 

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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