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「それは持ちますか?」 訪日客急増と持続可能性

交通渋滞、騒音、ごみ、自然破壊……オーバーツーリズムの弊害が顕在化してきた

桜井国俊 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

 また観光客は住民の3倍の水を消費するが、急増する観光客に安定して水供給を行うことができるか否かが問われている。気候変動の影響で渇水年の水供給は従来以上に厳しくなるはずだが、世界自然遺産に登録しようというやんばるの森にこれ以上ダムを造ることは許されまい。

訪日客トラブル、11市町村が懸念表明

 訪日客トラブルについて共同通信が行なった全国アンケート調査で、全体の5%に当たる93市町村が具体的な問題を抱えていることが8月25日に明らかになっている。沖縄県下では、県と11市町村が訪日客トラブルが起きていると回答している。また、「現時点ではトラブルは起きていないが今後懸念される」と答えた市町村が11市町村あり、県下41市町村の半数以上が訪日客増加に何らかの問題を抱えていることが浮き彫りになった。沖縄は全国の中でも突出して訪日客によるトラブルが生じていることがわかる。

 生じているトラブルは、「公共交通の混雑、交通渋滞」「騒音、ごみ、トイレ」「私有地への立ち入り」などである。また影響を懸念する具体的な内容は、「多言語対応の遅れによるトラブル」「災害時の情報提供、避難誘導」「宿泊施設の不足」などである。

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筆者

桜井国俊

桜井国俊(さくらい・くにとし) 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

1943年生まれ。東京大学卒。工学博士。WHO、JICAなどでながらく途上国の環境問題に取り組む。20年以上にわたって、青年海外協力隊の環境隊員の育成にかかわる。2000年から沖縄暮らし。沖縄大学元学長。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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