独自の生物多様性に配慮した種子条例の制定に向け、沖縄市民が動き出した
2019年11月28日
安倍首相は、2013年の第183回国会における施政方針演説で「世界で一番企業が活躍しやすい国を目指します」と述べたが、まさにその言に忠実に、日本では昨年4月1日に「主要農作物種子法」(種子法)が廃止され、これまでの国及び地方公共団体などの公的機関により管理されていた農作物種子が、民間の手によって管理されることとなった。
種子法廃止と同日の昨年4月1日に新潟県、兵庫県、埼玉県が「主要農作物種子条例」を施行し、その後を追って種子条例を制定する県が続出しているのは、国の姿勢に対する懸念の表明以外の何物でもなかろう。
沖縄でも、いま沖縄県独自の種子条例の制定を求める市民の取り組みが始まっている。以下にその動きについて報告する。
主要農作物種子法第2条第1項は、「この法律で『主要農作物』とは、稲、大麦、はだか麦、小麦及び大豆をいう」としている。沖縄で農家が耕作している作物は圧倒的にサトウキビであり、このため、「種子法の廃止は沖縄県には影響がない」という声も聞こえてくる。しかし、種子法の廃止とそのあとに続こうとしている種苗法の改悪あるいは廃止は、沖縄を含む日本の消費者の食の安全に決定的な影響を及ぼす。
トランプ大統領の言いなりになって、米国から大豆の大量輸入がなされるならば、島豆腐の原料はモンサントが販売している遺伝子組み換え種子から作られた大豆となるだろう。これらの大豆には
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