「だれもが気候危機と闘うヒーローになれる」とカール・A・フェヒナー監督は言う
2019年12月04日
米国の先住民で、ヒップホップアーティストのシューテスカット・マルティネス(18)は、環境保護団体アース・ガーディアンズの若手リーダーとして、全米や世界各地を飛び回る。ジョイレット・ポートロック博士は、母として、科学者として、そして「スーパーヒーロー」の人気ユーチューバーとして、面白おかしく視聴者に行動を促す。ほかにも元イラン難民の再生可能エネルギー事業者ら、個性豊かな戦士たちが登場する。
監督は、2010年当時、世界各地で広がる再エネの導入実態を描き、ドイツが脱原発に踏み切る判断に影響を与えたと言われるドキュメンタリー映画「第4の革命」を撮ったカール・A・フェヒナー氏だ。来日を機に映画に込めた思いを聞いた。
フェヒナー氏 気候変動と戦う抵抗運動、革命運動には、だれもが参加できるということを伝えたかったのです。性別も、お金も、世代も関係ない。あらゆる人々が、それぞれの立場でできることをやる姿を見て、だれもが気候戦士になれることを知ってほしいと思います。そのための扉は開いています。様々な解決策が可能になっている。エネルギー革命は、社会や人々の精神に変化をもたらすセクシーな革命だと思っています。
ーー映画を撮っている時には、トゥンベリさんの「学校ストライキ」やそれに触発された「フライデーズ・フォー・フューチャー(未来のための金曜日)」の運動は、まだ始まっていなかったですよね。
フェヒナー氏 撮っていたのは2年前だったので、彼女が世間に知られるようになる前です。彼女が出る前から、たくさんの人たちが、声を上げて気候危機と闘っていたのです。その後、彼女が世界にメッセージを発信してくれるようになりました。このような動きは、彼女が始めたわけではなく、
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