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小さな島で「使い捨て」を廃止したら起きたこと

沖縄のごみ袋有料化とバヌアツのプラスチック禁止——二つの成果から考える

桜井国俊 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

 ところで沖縄における環境問題の主要な発生源は米軍基地であるが、米軍には汚染者負担の原則が適用されていない。日米地位協定第4条1項は、「合衆国は、この協定の終了の際又はその前に日本国に施設及び区域を返還するに当たって、当該施設及び区域をそれらが合衆国軍隊に提供された時の状態に回復し、又は回復の代わりに日本国に補償する義務を負わない」としており、原状回復義務を免除しているからである。

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筆者

桜井国俊

桜井国俊(さくらい・くにとし) 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

1943年生まれ。東京大学卒。工学博士。WHO、JICAなどでながらく途上国の環境問題に取り組む。20年以上にわたって、青年海外協力隊の環境隊員の育成にかかわる。2000年から沖縄暮らし。沖縄大学元学長。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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