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授業こそコロナ拡大を防ぐセーフティーネットだ

大学の責務を果たし、学問の自由を守ることが、学生と地域の安全・安心につながる

安居光國 室蘭工業大学くらし環境系准教授

 大学では、感染が疑われる対象者が一瞬にして数百人規模に膨れ上がるため、検査崩壊や医療崩壊の引き金になりかねない。ひいては半年以上の教育崩壊を招くことにもなるだろう。こういった心配に対し、「地域社会全体が安心できる状況になるまで、授業を再開すべきではない」との声もある。一方で「では、どれだけ待てばよいのか」と、先の見えない不安への嘆きもある。

拡大春休みの室蘭工業大キャンパス。授業はいつ再開できるか(筆者撮影)
 だが、ここで考えたい。何よりも学生の本分は学ぶことである。大学はオンライン授業を教室での授業と適切に組み合わせることで、授業再開をさぐる努力が必要だ。授業を開いてこそ、穏やかに学生の行動を抑制でき、地域住民の不安の解消にもつながり、学生自身にとっても社会にとっても安心な状態を保てるのではないか。

 もし、大学がオンライン授業もしなければ、学生たちが時間を持て余し、市中を行き来するようになることは容易に想像つく。しっかりとした授業こそ、感染拡大を防ぐセーフティーネットとなりうるのである。

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筆者

安居光國

安居光國(やすい・みつくに) 室蘭工業大学くらし環境系准教授

1958年生まれ。大阪大学理学部大学院生理学専攻博士課程修了、理学博士。専門は微生物応用,技術者倫理,教育工学。バイオマス利用研究のほか、教育改善方法、研究公正を検討している。日本工学教育協会・技術者倫理調査研究委員会委員として次世代の技術者教育を研究している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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