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拡大する依存症、克服に向けて学術界の取組強化を提言

覚醒剤、アルコール、ギャンブル、ゲーム……遅れていた対応を学術界が反省

池田和隆 神経精神薬理学者、東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野分野長

多様性に富むアディクションの把握がまず必要

拡大アディクション(addiction)を起こす対象と要因は多様=shutterstock.com
 物質依存に関する研究は個々に進められているものの、国によって問題となる物質や社会の中での位置づけは異なっている。個人の中でも酒とたばこといった複数の依存が共存している場合もある。

 また、行動嗜癖に関してはその対象が拡大し、多様化しているが、

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筆者

池田和隆

池田和隆(いけだ・かずたか) 神経精神薬理学者、東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野分野長

1966年東京都生まれ。東京大学工学部卒、新潟大学大学院医学研究科修了。博士(医学)。快・不快情動の分子メカニズム解明とその医療応用を研究。日本学術会議連携会員(アディクション分科会委員長、脳とこころ分科会幹事、神経科学分科会委員)。日本アルコール・アディクション医学会理事。アジア神経精神薬理学会理事長。国際神経精神薬理学会執行委員。

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです