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沖縄の子供や生きものは、空からの爆音や部品におびえながら暮らしている

オスプレイ配備から8年、事故捜査にはいまも日本の主権は及ばない

桜井国俊 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

 捨てられたネコに責任はないが、彼らはヤンバルクイナだけでなく、ノグチゲラも捕食することがネコのふんの調査で分かっている。樹上に暮らすキツツキがなぜネコに食べられるのか、との疑問が湧くかもしれない。子育てをするつがいのうちオスは、地表にまで降りてミミズなどを捕らえひなまで運ぶので、ネコに狙われることとなるのだ。

皆伐が進められ赤土流出が進むヤンバルの森(筆者撮影)拡大皆伐が進められ赤土流出が進むヤンバルの森(筆者撮影)

 それに加え、ヤンバルの森で進められているヤンバル型林業というのが問題だ。森を皆伐し、そのあと緑化のためと称して再植林を行うのだが、その再植林に支給される補助金が目当ての県公認の事業である。

 しかし、再植林される樹種はイヌマキなどの市価の高い樹種に限られ、ノグチゲラが営巣するイタジイは市価が低いので再植林されない。樹齢40年以上のウロ(洞)のあるイタジイがなくなるとノグチゲラは巣をつくれなくなる。

 皆伐が進められて赤土流出が進むのも問題だ。ヤンバルの自然の世界自然遺産登録を目指す沖縄県も、また環境省も、このヤンバル型林業に目をつぶっているのは理解しがたい。

ヤンバルの森の新たな脅威

 ノグチゲラをはじめとするヤンバルの生き物たちに新たな脅威となっているのが2012年10月から沖縄に配備されたオスプレイのヤンバルの森の上での低空飛行だ。

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筆者

桜井国俊

桜井国俊(さくらい・くにとし) 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

1943年生まれ。東京大学卒。工学博士。WHO、JICAなどでながらく途上国の環境問題に取り組む。20年以上にわたって、青年海外協力隊の環境隊員の育成にかかわる。2000年から沖縄暮らし。沖縄大学元学長。

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