小学生から大人までが、この問題を知って考えてみた
2021年01月05日
バングラデシュ政府は難民キャンプにいるロヒンギャのうち10万人をベンガル湾の島バシャンチャールへ移住させる計画を立て、2020年12月にまず約1000人を移送した。しかしこの島は低地で、サイクロンによる暴風雨や高潮による浸水の恐れがあると、国連やNGOから懸念が示されている。「強制的に連れてこられた」という証言もあり、この島が安住の地でないことは明らかだ。
こうしたニュースに触れるたび、今世紀最大の人道的問題の解決に向けて、国際社会はもっと動かなければと痛感する。日本にいる私たちができることは何かといえば、まずはロヒンギャの方々の苦難を知ることだと思う。ささやかではあるが、そのための活動を続けているので、ここに紹介したい。
私が代表理事を務めるIAFA (Inclusive Action for All)は、2020年11月14日に「世界を知るプロジェクト・ロヒンギャを知る」のオンライン・ワークショップを実施した。ここには小学生から高校・大学生、社会人まで31人が参加してくれた。
第1部は、ゲストスピーカーの方々の講演で、まず日下部尚徳氏(立教大学)が迫害の経緯やコックスバザールの難民キャンプの様子について伝えた。カナダ在住のロヒンギャ女性であるヤスミン・ウラさんは、ミャンマーからタイを経てカナダにたどり着いたライフストーリーを話した。群馬県館林市に住むロヒンギャのアウン・ティン氏と高校生の息子まもる君は、日本在住ロヒンギャ約300人の抱える問題や将来について話した。そして、ロヒンギャ支援のクラウドファンディングを実施して成功を収めた群馬県在住の小学生が、支援を始めたきっかけや取り組みの様子などについて語った。
第2部は、
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