やっぱり世界は法則にしたがっている
2021年01月04日
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。当然であるが、さすがの菅政権もやっとその対策に乗り出した。飲食店に営業時間短縮要請を出しておきながら、自分たちはどう考えても不要不急の会食を続ける。驚くべきことにそれがマスコミに取り上げられ批判されようと、反省し悔い改める様子はない。その一方で、飲食店などに対して営業時間のさらなる繰り上げを要請するとともに、罰則規定まで盛り込むことを検討しているという。自らの矛盾した行動を棚上げにしておきながら、苦しんでいる人々が納得してくれるとでも考えているのだろうか。本当に信じがたい。
これらはいずれも、まさに総理を代表とする与党国会議員の劣化の象徴だ。数の論理とやらだけに基づく権力を背景として、非論理的主張を声高に繰り返し、実際にそれを認めさせてきたこれまでの成功体験に基づいているのだろう。
ゼミで真面目に勉強してこなかった学生を教育的見地から叱責しただけで、教員がアカデミック・ハラスメントで訴えられかねない世の中にあって、これらがパワー・ハラスメントにならない理由がまったくわからない。
人間社会は法律に従うことになっている。自然界は物理法則に従っている。法律も法則も英語では同じくlawである。しかし、人間にはある割合で法律に従わない人がいる。その場合は、まさに法律にしたがって厳正に処罰すべきである。そしてそれは、国会議員であろうが総理大臣であろうが、はたまた検事長であろうが、同じことだ(それどころか、個人的にはそのような立場の方にこそ厳しい対応を望みたい)。残念ながら、合法と違法の境界はかなり曖昧である上に、忖度というさらに余分な自由度があるため、厄介だ。
誤解なきよう強調しておけば、私は、科学をもってすればコロナ感染を完全に食い止めることができると主張しているつもりはない。科学にも限界があるのは当然だ。だから、現状をすべて政府の責任だと批判するのは行き過ぎだとも思う。しかし、
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