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コロナ禍の医療現場に拡散する「ウェブ講演会」に潜む危険

膝関節症患者は効果が実証されてない薬を長期に注射され続ける

川口浩 東京脳神経センター整形外科・脊椎外科部長

コロナ禍でのウェブ講演会の拡散

 新しい薬剤が厚労省で承認されて医療現場で使われ始める際に、製薬メーカーは営業社員(メディカル・レプリゼンタティブ:MRと呼ばれている)が担当の医療機関を訪問して薬剤の有効性や副作用などについての情報提供を行う。併行して、全国各地で医師を対象とした専門家による講演会を開催する。医師はこれらの機会に十分に質問、ディスカッションをしてその薬剤の利点・欠点、臨床での位置づけについての理解を深める。従来はこのシステムによって、医療現場での新薬と既存薬の適切な使い分けが可能となり、患者がより良い治療を受けられるようになっていた。すなわち、新薬を患者の福音に繋げるためには必須のステップであった。

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筆者

川口浩

川口浩(かわぐち・ひろし) 東京脳神経センター整形外科・脊椎外科部長

1985年、東京大学医学部卒。医学博士。米コネチカット大学内分泌科博士研究員、東京大学医学部整形外科教室助手・講師・准教授、JCHO東京新宿メディカルセンター脊椎脊髄センター長などを経て、2018年より現職。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医。国際関節病学会理事、日本軟骨代謝学会理事。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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