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沖縄県警は、なぜチョウ類研究者宅を家宅捜索したのか

国策に異を唱え、米軍の廃棄物を告発した宮城秋乃さんを見せしめに

桜井国俊 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

 友人によると、宮城さんは今年4月7日、北部訓練場跡地から回収した米軍の廃棄物を東村高江にある米軍北部訓練場のメインゲートに置き、危険性を訴えた。それが米軍車両や軍雇用員らの通行を妨害した、として威力業務妨害の疑いで沖縄県警に家宅捜索されたのである。

 沖縄弁護士会の加藤裕弁護士(沖縄弁護士会元会長)は「宮城さんの行動は『威力』とは言い難く、保護されるべき政治的表現の自由の一つ」と述べており、また宮城さん自身は

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筆者

桜井国俊

桜井国俊(さくらい・くにとし) 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

1943年生まれ。東京大学卒。工学博士。WHO、JICAなどでながらく途上国の環境問題に取り組む。20年以上にわたって、青年海外協力隊の環境隊員の育成にかかわる。2000年から沖縄暮らし。沖縄大学元学長。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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