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100年前のアナキストとの出会いと、私が会社を辞めたワケ 上

村山由佳著『風よあらしよ』に描かれた伊藤野枝の鮮烈な生涯

宮﨑紗矢香 人間活動家

 「君の思うようにはいかない」

 2年前、就活先の面接担当者にそう揶揄(やゆ)され、選考にことごとく落ちた当時の自分も、黒々とした石炭を抱えていた。

 環境問題は、二の次で利益最優先が当たり前。世の中は甘くない。そういう理屈で若者の口を塞ぎながら、スーツの胸には「誰一人取り残さない」SDGsバッジを掲げている。その矛盾が許せなかった。

 寝たら忘れる、なんてことはない。味わった悔しさを、この腹にちゃんとためておいて、いつか思い切り燃やしてみせる。

 そう誓う傍らで、同じくたまりゆく石炭を、学校ストライキという形で大人にぶつけている少女がいた。

 文字通り、二酸化炭素排出量の多い石炭火力に投資する権力者を鋭く批判し、後に、世界を動かす環境活動家となる、グレタ・トゥンベリだ。

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筆者

宮﨑紗矢香

宮﨑紗矢香(みやざき・さやか) 人間活動家

1997年生まれ。立教大学社会学部卒。Fridays For Future Tokyo元オーガナイザー。2020年4月、株式会社大川印刷入社。社会課題を考える多 数のイベントやソーシャルメディアを通じての外部発信を担当し、2021年7月退職。共著に『グレタさんの訴えと水害列島日本』(学習の友社、2020年)、『子ども白書2020』(かもがわ出版、2020年)

※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです