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「限りある命」について考える

あなたの後ろに潜む「死」 自らのライフヒストリーを思い描こう

三田地真実 行動評論家/言語聴覚士

「人生会議」 人生の最終段階における医療・ケアについて話し合う

 しかし、自分の、あるいは親しい人の人生の残り時間が何かの病によって限られたものだということが明確になったとき、「死」というものがある意味突然、現実味を持って私たちに迫ってくる。そういう場面を想定して、自分が受けたい医療やケアについて自ら考え、そして自分が信頼する人と話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP、Advance Care Planning)」という取り組みが厚生労働省によって提唱されている。この取り組みの愛称が「人生会議」である。

 ACPは元々、「終末期においては約70%の患者で意思決定が不可能」という研究結果を根拠に、より良い人生の最期を迎えるためには「事前に病状の認識を確かめて、あらかじめ意思を聞いておけばよいのではないか」ということで始まったという。

 人生会議の大まかな流れは、「『人生会議』実際にやってみましょう」で紹介されている。

 しかし、そのような話し合いは必要であることには賛成という意見が多いものの、実際に話し合っているかについては、半数以上の人が「否」と答えているという調査結果もある。

拡大「ゼロからはじめる人生会議『もしものとき』について話し合おう」のHPから
元データは「2017年度人生の最終段階における医療に関する意識調査」(厚生労働省)

 「人生会議」というコンセプトは、これまでの「お任せの医療・ケア」から「自ら選び取る医療・ケア」への橋渡しをしようとするものだ。しかし、多くの人がそれに踏み出せないのはなぜだろうか

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筆者

三田地真実

三田地真実(みたち・まみ) 行動評論家/言語聴覚士

教員、言語聴覚士として勤務後、渡米。米国オレゴン大学教育学部博士課程修了(Ph.D.)。専門は応用行動分析学・ファシリテーション論。2016年からオンライン会議システムを使ったワークショップや授業を精力的に行っている。2011年星槎大学共生科学部教授、2013年より同大学大学院教授。著書に「保護者と先生のための応用行動分析入門ハンドブック」など。教育雑誌連載と連動した「教職いろはがるた」(https://youtu.be/_txncbvL8XE)の動画配信中!

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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