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続・日本で吹き荒れるグリーンウォッシュの嵐

環境アセスも電源開発・松島石炭火力発電所にお墨付き

明日香壽川 東北大学東北アジア研究センター/環境科学研究科教授

電力会社の本音は「変えたくない」

 政府が多額の補助金を注ぎ込んで発電利用の水素・アンモニアを推進しようとしているのは、世界で日本のみと言っても過言でない。また、二酸化炭素回収・貯留技術(CCS)に関しては、過去十数年、多くの国が導入を試みたもののうまくいかず、現時点でCCS付き火力発電所は、カナダの11.5万kWの小型施設ひとつだけである。今では、国際エネルギー機関(IEA)もCCSに関して多大な期待はできないことを明らかにしている。

典型的なグリーンウォッシュの例と言える電源開発・松島火力発電所=長崎県西海市、朝日新聞社ヘリから拡大典型的なグリーンウォッシュの例と言える電源開発・松島火力発電所=長崎県西海市、朝日新聞社ヘリから

 なぜ、日本だけがこのように将来性のない技術に資金を注ぎこむ、あるいは注ぎこむふりをするのか。その理由は、

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筆者

明日香壽川

明日香壽川(あすか・じゅせん) 東北大学東北アジア研究センター/環境科学研究科教授

1959年生まれ。東京大学工学系大学院(学術博士)、INSEAD(経営学修士)。電力中央研究所経済社会研究所研究員、京都大学経済研究所客員助教授などを経て現職。専門は環境エネルギー政策。著書に『脱「原発・温暖化」の経済学』(中央経済社、2018年)『クライメート・ジャスティス:温暖化と国際交渉の政治・経済・哲学』(日本評論社、2015年)、『地球温暖化:ほぼすべての質問に答えます!』(岩波書店、2009年)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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