国はなぜ、うそをついてまで地盤調査をしないのか
ボーリングで深場の軟弱地盤が判明すると、辺野古新基地建設は頓挫?
桜井国俊 沖縄大学名誉教授、沖縄環境ネットワーク世話人

土砂投入から3年を迎えた辺野古沿岸部。南側の陸地化(手前)は完了したが北側の建設予定海域(上)では軟弱地盤が見つかり、埋め立てに着手できない=2021年12月、沖縄県名護市、朝日新聞社機から
B27地点に水面下90mにまで達する軟弱地盤があることについて、防衛省は2020年3月17日の参議院予算委員会で「B27地点を掘るまでは、それほど深いところまで粘土層があるとは分からなかった」と述べている。B27地点でボーリング調査を実施していないことの言い訳である。
辺野古新基地建設は頓挫?
しかし、これは事実に反する。なぜなら
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