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「科学的根拠」の陰謀論にダマされるな!

新型コロナとイベルメクチンをめぐる事例から学ぶ

浜谷陸太 医師、疫学修士

データ捏造と研究の質

 大前提として、専門家は基本的に「発表された論文」をもとに科学的根拠の妥当性を検証する。医学領域では、発表論文の元データにアクセスすることはかなり難しく、論文を読む際、元データの質に関してはその著者を信じることが前提にある。

 一方、捏造(ねつぞう)されたデータに基づく研究というのは、注意深く読むとわかることもある。上述の未査読論文がまさにそれだった。もとより研究手法の詳細が記述されておらず、肝心のどう患者を治療群に振り分けたかが不明瞭であった。

 2020年12月、その未査読論文の著者らは加筆修正した論文を掲載。そこには患者の元データのリンクが含まれていた。だが、そのデータには複数の問題があった

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筆者

浜谷陸太

浜谷陸太(はまや・りくた) 医師、疫学修士

2013年東京医科歯科大学卒。循環器内科後期研修後2018年に渡米、2019年にハーバード公衆衛生大学院で疫学修士を取得。現在、同大学院疫学科博士課程、ブリガムアンドウィメンズ病院予防医療科研究員、循環器内科医師、疫学コンサルタント。心血管病領域の疫学研究、臨床研究が専門。

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※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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