なぜ、スウェーデン人の少女にひかれ、気候変動への抗議活動に参加したのか
2022年04月25日
変わり者とは言わないまでも、極端にふれてしまうところがある。
対人関係がままならないことは承知していたが、特定の対象を過剰なまでに突き詰めてしまうパーソナリティーは、悪いことではないと思っていた。
あくまで主観で生きてきた分、社会生活を送るようになってから時折生じる不具合を、適切に認識できていなかったのかもしれない。
昨年の暮れ、ある人から「あなたは自己本位である」と指摘された。
重たい沈黙のあと、これまでもこういうことはあったかと問われて、胸のうちに巣くったのは羞恥(しゅうち)だった。
協調性がない。
思ったままが口から出ていく。
たしかに、そんな傾向は強い。
「相手を突き刺しちゃう言い方だと、人は動いてくれないよ。絶対正義だから」
「清く正しく美しくだけじゃ、世の中うまくいかない」
学生の頃に言われた言葉が、オーバーラップする。
「マジでやめといたほうがいいと思うよ。やめとくっていうか、TPOをわきまえる。リーダーシップをとるならば」
相手の言うことはいつも真っ当に聞こえる。でもどこか釈然としなかった。本人にとってはそれがデフォルトなので、何がおかしいのか自覚しきれていない。
教えられるまでもない、人として当然のことを知らないのだろうか。
考えれば考えるほど欠陥品であるような感覚が募る。
とっさに頭をよぎったのは、
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