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アスペルガーは贈り物かもしれない。正直すぎる私にもできることはある

続・なぜ、スウェーデン人の少女にひかれ、気候変動への抗議活動に参加したのか

宮﨑紗矢香 人間活動家

 「課題が深刻なものである場合、それを名づける行為は『診断』だとわたしは考える」

 アメリカの作家、レベッカ・ソルニットは、著書『それを、真の名で呼ぶならば 危機の時代と言葉の力』でこのように述べている。

 「診断名がついた病のすべてが治癒可能というわけではないが、何に立ち向かっているのかをいったん理解できれば、それにどう対処するべきかがはるかにわかりやすくなる」

 「ものごとに名前をつけるのは、解放の過程の第一歩だ」

卒業式で総代に選ばれ、成績優秀賞の記念品が贈られた拡大卒業式で総代に選ばれ、成績優秀賞の記念品が贈られた
 自己を過剰にラベリングすることは避けたい。ただ、個人の中に生じているコンフリクト(葛藤)をないものにしたり、軽蔑したりするのではなく、あるがままに肯定できれば、自身をエンパワーできることもある。自己認識が更新されると、嫌悪の対象であったアイデンティティーにも変化が生じる。

 「そんな細かいことにこだわらなくていいんだ」

 フランス語の文法ミスが気になるあまり、執拗(しつよう)なまでに突き詰めるグレタを、父親のスヴァンテがいさめる場面。

 「気になる」と言って、断固としてゆずらないグレタ。自ら「勉強オタクなんです」と口にする通り、中学校の卒業式では成績優秀者として表彰されている。

 学校ストライキとは別のサボりが多い日本では、まともに講義を受ける学生が、ともすればダサく見られる。サークルには入らず、片っ端から講義を受けていた私も「オタク」認定されていたかもしれない。だが、卒業式で総代に選ばれたことは誇りだ。

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筆者

宮﨑紗矢香

宮﨑紗矢香(みやざき・さやか) 人間活動家

1997年生まれ。立教大学社会学部卒。Fridays For Future Tokyo元オーガナイザー。2020年4月、株式会社大川印刷入社。社会課題を考える多 数のイベントやソーシャルメディアを通じての外部発信を担当し、2021年7月退職。国立環境研究所 社会対話・協働推進室コミュニケーター。共著に『グレタさんの訴えと水害列島日本』(学習の友社、2020年)、『子ども白書2020』(かもがわ出版、2020年)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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