続・なぜ、スウェーデン人の少女にひかれ、気候変動への抗議活動に参加したのか
2022年04月26日
『私って「社会不適合者」なの? 世間とのズレに悩む中で、合点がいったこと』から続く
「課題が深刻なものである場合、それを名づける行為は『診断』だとわたしは考える」アメリカの作家、レベッカ・ソルニットは、著書『それを、真の名で呼ぶならば 危機の時代と言葉の力』でこのように述べている。
「診断名がついた病のすべてが治癒可能というわけではないが、何に立ち向かっているのかをいったん理解できれば、それにどう対処するべきかがはるかにわかりやすくなる」
「ものごとに名前をつけるのは、解放の過程の第一歩だ」
「そんな細かいことにこだわらなくていいんだ」
フランス語の文法ミスが気になるあまり、執拗(しつよう)なまでに突き詰めるグレタを、父親のスヴァンテがいさめる場面。
「気になる」と言って、断固としてゆずらないグレタ。自ら「勉強オタクなんです」と口にする通り、中学校の卒業式では成績優秀者として表彰されている。
学校ストライキとは別のサボりが多い日本では、まともに講義を受ける学生が、ともすればダサく見られる。サークルには入らず、片っ端から講義を受けていた私も「オタク」認定されていたかもしれない。だが、卒業式で総代に選ばれたことは誇りだ。
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