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レガシーの重荷に苦しんでいるのは東京だけじゃない

「遺産」や「パーク」に認定された地域、苦戦と成功の分岐点は?

香坂 玲 東京大学大学院教授(農学生命科学研究科)、日本学術会議連携会員(環境学)

課題は、温度差、利害対立、分かりにくさ……

韓国・済州島の博物館の入口には、ユネスコのジオパーク、エコパーク、世界自然遺産の3冠の認定地であることを示す看板が立っている
拡大韓国・済州島の博物館の入口には、ユネスコのジオパーク、エコパーク、世界自然遺産の3冠の認定地であることを示す看板が立っている
 まず、登録された遺産やパークを運営する組織側の課題がある。主導していた首長やリーダーの交代により、取り組みが停滞するとか、あるいは目玉の観光地の所在する自治体以外が、自分ごととして捉えず、内省化されなかったり、消極的になったりといったこともある。

 このように、首長や組織の変化があった際の自治体内の熱意の低下、複数の自治体で登録した際の自治体間の思惑のずれなどの課題が指摘されている。筆者は、これを

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筆者

香坂 玲

香坂 玲(こうさか・りょう) 東京大学大学院教授(農学生命科学研究科)、日本学術会議連携会員(環境学)

東京大学農学部卒業。ドイツ・フライブルグ大学の環境森林学部で博士号取得。国連 環境計画生物多様性条約事務局(農業・森林担当) に勤務。帰国後、2010年の生物多様性条約COP10に携わり、金沢大、東北大、名古屋大教授などを経て現職。 著書に「地域再生」「生物多様性と私たち」「有機農業で変わる食と暮らし」(岩波書店) 編著書に 農林漁業の産地ブランド戦略―地理的表示を活用した地域再生 など

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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