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国際数学オリンピック日本開催に「数学とは何か」を思う

受験数学とは異なる難問に世界の高校生たちが挑む意義

石井志保子 東京大学特任教授/日本数学オリンピック財団理事

 国際数学オリンピック(The International Mathematical Olympiad=IMO)をご存知だろうか? 1959年にルーマニア大会から始まり、毎年世界中から数学の得意な高校生以下の選手が集まって、競い合う大会だ。今年7月に第64回目の大会が幕張メッセで開催される。20年ぶりの日本での開催になる。

 日本数学オリンピック財団(理事長:藤田岳彦中央大学理工学部教授)は日本大会 (IMO2023)開催に向けて数年前から実行委員会を立ち上げ、スポンサー団体からの寄付も得ながら、鋭意準備を進めている。筆者も実行委員会のメンバーとして活動している。国際数学オリンピック日本大会の特設ホームページなどを通じ、多くの方にこの催しを知っていただきたいと願っている。

 4月8日(土)15時からはIMO2023 キックオフシンポジウムが開催される。一般の方もオンラインで参加できる。日本の代表選手選考は毎年1月に始まり、予選に参加する約5000人の中から精鋭6人が選ばれる。シンポジウムでは、決まったばかりの代表選手が顔見せをし、これまでのメダリストたちが体験を語り合う。詳細はhttps://imo2023.jp/ja/news/detail.php?id=7をご覧いただきたい。

2022年7月にノルウェーで開かれた国際数学オリンピック=事務局提供、Credit: Dan Kopf Pedersen/Macsimum2022年7月にノルウェーで開かれた国際数学オリンピック=事務局提供、Credit: Dan Kopf Pedersen/Macsimum

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