地球温暖化と桜の花
2023年04月03日
さて、その桜(ソメイヨシノ)の開花時期がどんどん早まっている。
原因は地球温暖化の進行による春の気温上昇と考えられている。文部科学省と気象庁が20年12月に公表した「日本の気候変動2020」によると、桜の開花日は1953年以降、10年あたり1.0日の割合で早くなっている。
桜の開花は日本の卒業、入学の時期に重なるため、別れや出会いに重ねられることも多いが、その早まりが「ずれ」も起こしている。
興味深い地図が環境省のウェブサイトに載っていた。この地図は桜の4月1日開花ラインの経年変化を描いている。
1956~85年の平均値から計算した4月1日開花ラインは本州の太平洋沿岸と四国、中国地方あたりを横切っていたが、91~2020年の平年値によるラインは、関東地方北部から北陸西部を通っている。
東京や大阪など本州の主要都市では1990年ごろから、桜の開花時期は4月から3月へと早まり、桜は入学式や入社式の時期に咲く「出会いの花」ではなく、むしろ卒業式と時期が重なる「別れの花」になったということだ。
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