学術会議 の検索結果

葬られる福島第一原発の事故調査報告書

原因究明と再発防止の提言は、ほとんど無視されたままだ

　3基の原子炉が相次いで炉心溶融（メルトダウン）を起こし、大量の放射性物質を環境中へばらまいた東京電力福島第一原子力発電所の大事故。16万人 … ［続きを読む］

［96］ダム放流と被害の相関で歩き回った

7月24日(火)　午前中「報道特集」の定例会議。今回の西日本豪雨で、愛媛県の水害とダム放流の関係についての取材をすることになる。朝一番で入れ … ［続きを読む］

女性科学者はどんな目にあっているのか〈上〉

天文学者として生き残ったわたしの#MeToo

　外国での #Me Tooの盛り上がりにくらべ、日本では自分の被害をカミングアウトする人が少ないと言われている。女性科学者は特にそうだ（WE … ［続きを読む］

大学という頑迷で保守的な社会での体験を語る

「正義」という保身の論理が、学術発展を阻む

　米国の友人と22年前に設立した「実験室宇宙物理学」(Laboratory Astrophysics)の第12回国際会議が、日本で初めて、5 … ［続きを読む］

軍事研究費という毒饅頭の２色の毒

京大の「軍事研究しない」声明に対する小野寺防衛相反論に反論する

つい70数年前の食糧難時代がよみがえる　飽食の時代といわれて久しい。しかし我が国はつい70数年前、戦中戦後の食糧難にあえぎ、飢餓のどん底で苦 … ［続きを読む］

公的ビッグデータ活用の道を開くべし

死亡情報と照合・連結することで、さまざまな情報を取り出せる

高まる医療ビッグデータへの関心　医療ビッグデータへの関心が高まっている。医療情報は、「厳重管理」と「有効活用」の両方が求められるものだが、そ … ［続きを読む］

「軍学共同研究」問題の本質を探る

歴史から見えてくる人間の弱さ、ずるさ、身勝手さ

池内了さんが東大・小柴講堂で講演 　「科学と軍事研究－歴史から学ぶ」と題された池内了総合研究大学院大学名誉教授の講演会が東京大学理学部物理学 … ［続きを読む］

軍事研究に関する日本学術会議声明の今後

「他人事」ととらえる大学人が多い現状を打破すべし

　日本学術会議は2017年3月24日、「軍事的安全保障研究に関する声明」(以下、2017年声明)を発出し、「戦争を目的とする科学研究は絶対に … ［続きを読む］

[5]直前予知凍結後の南海トラフ地震対策は？

東海地震のみに着目した警戒宣言に基づく防災対応から、南海トラフ全域対象に転換

12月に多く発生する南海トラフ地震　今月12月は前回、前々回の南海トラフ地震が発生した月に当たる。前回の昭和の1944年東南海地震と1946 … ［続きを読む］

中国・米国・英国で進行する受精卵のゲノム編集

予感される「デザイナーベビー・ツーリズム」の到来

　受精卵に対するゲノム編集をどう規制するかを議論している内閣府「生命倫理専門調査会」の作業部会が11月21日、研究を指針で規制するという「素 … ［続きを読む］

続・立憲民主党は「理想主義的改憲」を逆提案せよ

平和憲法を甦らせるための歴史的な起死回生策

立憲プログラムにおける憲法再建強化のポイント　短期間に作られたにもかかわらず、戦後70年以上の時間が経過しても現行憲法は十分に今の時代に対応 … ［続きを読む］

患者・被験者の人権を保護するためには、臨床研究を管理する立法が不可欠

生命倫理研究者・橳島次郎氏との対談（３）

　より有効な病気の治療法を開発するために人の体を使って行う臨床研究では、研究に参加する被験者の人権の保護とデータの信頼性確保が欠かせない。日 … ［続きを読む］

来春施行の臨床研究法をどうみるか「形だけ整え、問題を矮小化」

生命倫理研究者・橳島次郎氏との対談（１）

　より有効な病気の治療法を開発するために人の体を使って行う臨床研究では、研究に参加する被験者の人権の保護とデータの信頼性確保が欠かせない。日 … ［続きを読む］

福島事故による放射性ヨウ素被ばくは多くない

「データが不十分で被ばく量はわからない」という主張は間違いだ

　東京電力福島第一原発事故の後に子どもの甲状腺がんが多数見つかっている。チェルノブイリでは放射性ヨウ素のせいで子どもの甲状腺がんが増えた。だ … ［続きを読む］

日出ずる中国と、没する日本

学術論文数は10年間で世界２位から４位へと転落

　学術論文の総数が日本以外の先進国（中国含む）は増加してきている。しかし、日本の大学や研究機関が発表した論文数は、10年前と比べて６％減り、 … ［続きを読む］

上空を３次元モニターする地上の巨大施設が始動

日本も参加する欧州国際プロジェクト、中国の後塵は拝したくない

　次世代電離層レーダーとして世界最先端の技術と100億円以上の建設費をつぎ込むEISCAT_3D（欧州非共鳴散乱レーダー３次元型）の起工式が … ［続きを読む］

［47］イン・ザ・サマータイム

8月15日(火)　ベイルートは何としのぎやすいことか。待つのがここでの仕事だ。今日は日本は終戦記念日。だがこの地ではごく普通の日常が続いてい … ［続きを読む］

「やる気や才能を死蔵させない」という世界潮流

第10回ジェンダーサミットの日本開催は何をもたらしたか

　「ジェンダーサミット（GS）」は、科学技術の世界にもっと女性をという問題意識から2011年に始まった国際会議である。2015年に韓国ソウル … ［続きを読む］

〝軍学共同ゾンビ〟の復活を許してはならない

日本学術会議新声明の意義と課題―大西隆・日本学術会議会長を批判する

「スリラー」とゾンビの高笑い　マイケル・ジャクソンの名曲『スリラー』のミュージックビデオを覚えているだろうか。　墓から復活してきたゾンビたち … ［続きを読む］

［28］キューゲキの人ってわかりますか？

4月4日(火)　朝の地下鉄がめちゃくちゃに混んでいて乗客がはじき出されそうになっていた。僕はいつも荷物が多い人間なのでちょっと大変だった。『 … ［続きを読む］

分かれ道に直面する「軍事研究の全面解禁」

声明をまとめた日本学術会議の検討委委員長、杉田敦さんに聞く

　日本学術会議が、学術界での軍事研究のあり方について「声明」を発表した。会議では1950年と67年にも声明を出して、「戦争を目的とする研究は … ［続きを読む］

軍事的安全保障と学術の関係　再び

学術会議の声明を受けて

　1年以上にわたって日本学術会議が取り組んできた最重要課題が、安全保障と学術の関係である。その議論をまとめた結果が、「軍事的安全保障研究につ … ［続きを読む］

レーザー核融合研究はどこで道を誤ったのか

路線変更を許さなかった大学人と官僚の論理と倫理

　恩師の山中千代衛先生が2月に亡くなられた。享年93。大阪大学航空学科２年生で終戦を迎え、同学科がGHQによって廃止されたため電気工学科に移 … ［続きを読む］

科学的事実を隠蔽するトランプ大統領

不都合な研究成果の封じ込めをねらう政権　戦いはこれからだ

　トランプ大統領が就任1週間後の1月27日に出した入国制限には、科学界からも強い反対意見が出されている。1月31日の国際科学会議（ICSU） … ［続きを読む］

受精卵のゲノム編集に黄色信号

着床前診断と遺伝子改変の関係を米科学アカデミーはどうみているか

　有力な科学者たちがつくる米科学アカデミー（ＮＡＳ）が、「ゲノム編集」の医学的利用について報告書を2月14日に発表した。報告書は、精子や卵子 … ［続きを読む］

科学者の社会的責任と学術会議の役割

「国のための研究」私はこう考える

　２月４日に、日本学術会議主催の学術フォーラム「安全保障と学術の関係：日本学術会議の立場」が行われた。一昨年来議論となっている防衛装備庁の「 … ［続きを読む］

防衛省の基礎研究支援は日本では禁じ手だ

「免疫」のない日本人研究者の人情につけ込むずる賢い手段

　日本の基礎研究に防衛省（防衛施設庁）の予算が加わった。参入にあたって防衛施設庁は、研究成果の公開の許容など、科学者からの心理的敷居を減らす … ［続きを読む］

基礎研究を弱体化させる防衛予算の導入

軍事・非軍事の線引きよりも大事なこと

 　最初は大した違いはあるまいと思って始めたことが、やがて取り返しのつかない結果をうむことがある。短期的に良かれと考えたことが、長 … ［続きを読む］

続・機械に責任をもたせることができるか？

「自由」と「責任」の新たな模索

　前稿から自動運転を手がかりに「機械に責任を持たせられるか」を考えている。ここらでいったん現実の問題から引いて、「責任」とその基礎にある（？ … ［続きを読む］

ゲノム編集と人類進化

早い、安い、簡単な技術が何をもたらすのか

　政府の総合科学技術イノベーション会議や日本学術会議で、「ゲノム編集」技術の取り扱いについて検討が続いている。中国でヒトの受精卵にこの技術が … ［続きを読む］