吉本隆明 の検索結果

［書評］『わが記憶、わが記録』

御厨貴　橋本寿朗　鷲田清一編

消費社会の奥底を照らす堤清二と辻井喬　　　堤清二と辻井喬。2013年11月に世を去った氏が、現在の私たちにより大きな影響を及ぼすのはどちらの … ［続きを読む］

山本義隆と＜社会意識＞としての全共闘（中）

組織イメージの転換

　たいへんうかつな話だが、私は大学全共闘と60年安保闘争のつながりについて、さほど注意を払ったことがなかった。当時、高校生だったせいもあるが … ［続きを読む］

［11］ネット芸とはなにか、ちょっと考えてみた

とにかく明るい安村、萩本欽一、はじめしゃちょー、M.S.SProject

「安心してください、穿いてますよ。」　そろそろ年末も近づいてくると、世の中は回顧ムードになってくる。恒例の「新語・流行語大賞」の候補も発表さ … ［続きを読む］

［書評］『職業としての小説家』

村上春樹著

小説は「音楽を演奏している」ように書く　　　初版10万部の9割を買い取る紀伊國屋書店の大胆な商法が話題になったが、作家が自らの小説に対する考 … ［続きを読む］

６０年と１５年の「安保闘争」は何が違うか（下）

「次の時代」への兆候

運動のなかの文化――擬制の告発か行動の統一か　安保闘争のなかで命を落とした樺美智子の遺稿集『人しれず微笑まん』(1960)の口絵には、美智子 … ［続きを読む］

反知性主義を超えるために何をなすべきか（上）

安保法案の議論にみる反知性主義

「現代日本型反知性主義」の形　現在、日本では「反知性主義」という言葉を想起させる事例に溢れている。　ただ、この言葉は地域や時代によって形や評 … ［続きを読む］

「植草甚一スクラップ・ブック」展に感じて

アメリカン・サブカルチャーが一番面白かった時代

　学生の頃、一度だけ植草甚一を見かけたことがある。1973年だったと思う。　渋谷から井の頭線に慌てて飛び乗ったのは、何の用事だったのだろう。 … ［続きを読む］

［書評］『反知性主義』

森本あんり著

「そうだったのか！」が満載の選書らしい選書　　　いい意味で期待が裏切られる本というのが、ままある。今まで「そういうものだ」と思っていたことが … ［続きを読む］

［4］「本でモテた時代」があった

体系的な知を組み立て直すことはもはや不可能なのか

　これまで、「本が読まれない」どころか「本が憎まれている」という話をしてきた。　ある専門家と雑誌で対談をして、よくあるように「さらに学びたい … ［続きを読む］

［書評］『人類が永遠に続くのではないとしたら』

加藤典洋著

有限性の時代と新たなビオ・システム　　　「３・１１の原発事故は、私の中の何かを変えた」と著者はいう。　福島第一の事故が発生した当初、著者は国 … ［続きを読む］

［9］第３章「端境期のセヴンティーン（１）」

安保と三池――１９６０年のふたつの軸

　１９６０年は、春から、厳しい対立と衝突が続発した。　１月１５日、新安保条約調印のために渡米する岸信介首相の一行は、午後２時になって、出発時 … ［続きを読む］

巨大なレンジで日本の未来をとらえた辻井喬さんの言葉

浅尾大輔（小説家）

　【１】　私は、晩年の辻井さんと都合５回お会いした。どれも書籍や雑誌の企画にかかわる出会い。舞台は、いつもホテル西洋銀座の一室と決まっていた … ［続きを読む］

安堂ロイドは半沢直樹の夢を見るか？　――ポストヒューマンをめぐる展望　〈下〉

２．「現実とは脳が見る（共同の）夢」か？――共同主観性とソーシャル・ブレイン　前回はAIの話から始めてコンピューターと人間の境界、そしてポス … ［続きを読む］

［16］探訪記者・坂上遼（小俣一平）との対話（下）

　――会長の覚えもめでたく家父長的な支配構造の中で順調に出世していて、いったい『無念は力』の無念とは何がモチーフだったのでしょうか？　≪３８ … ［続きを読む］

宗教現象としてのＡＫＢ４８――「センター」に神を求め続けて

　筆者は、ＡＫＢ４８を宗教現象と見ている。社会学者で批評家の濱野智史氏が『前田敦子はキリストを超えた――＜宗教＞としてのＡＫＢ４８』（ちくま … ［続きを読む］

３・１１以後のあたらしい“感性”の時代へ――和綴じ文芸誌「ｋｏｔｏｔｏｉ」ことはじめ

菊谷倫彦（菊谷文庫代表、編集者）

　３・１１を受けて、出版社「菊谷文庫」を立ち上げました。いま、和綴じの季刊文芸誌「ｋｏｔｏｔｏｉ」（言問い）を発行しています。　もともと、出 … ［続きを読む］

麻原彰晃こそ、オウム事件の中心人物だ――「ＮＨＫスペシャル　オウム真理教」を見て （下） ＜絶対的他者＞としての麻原、オウム関連の傑作映画、オウム的なものの拡散、大澤真幸の謬見など　　

＊麻原が「廃人化」して何も語ら（語れ？）ない、という点に関して、もとより彼は精神の狂ったインチキ教祖だったのだ、という意見もしばしば聞くが、 … ［続きを読む］

私の書棚から見た吉本隆明

鷲尾賢也

　１９６０年代に学生生活をおくっていたものにとって、吉本隆明は特別な存在だった。ほとんどが吉本主義者だったといっていい。もちろん、思想からで … ［続きを読む］

吉本隆明のささやきに呼び寄せられて

　ある人物の作品や思想について人に評価を尋ねられた時、「どうも分からない」「肌に合わない」と言うのは、誰でもなかなか勇気のいることだ。　でも … ［続きを読む］

アイドルを論じるということ

　前回、書評のための本の粗よりのことを書いた。なじみのない体裁の本であるがゆえに、検討対象から外してしまうこともある。　『ＤＯＭＭＵＮＥオフ … ［続きを読む］

「ニュースにだまされるな！」ナショナリズムをとことん考える

朝日ニュースター「ニュースにだまされるな！」×ＷＥＢＲＯＮＺＡ提携

　朝日ニュースターの人気番組「ニュースにだまされるな！」（朝日ニュースター公式サイト）が、ＷＥＢＲＯＮＺＡ（ウェブロンザ）スペシャルに登場。 … ［続きを読む］