地球科学 の検索結果

米国の科学の危機を救う三権分立

トランプ大統領による地磁気観測の予算削減案に米議会がストップをかけた

　安倍首相が衆院選で繰り返した「謙虚」という公約をかなぐり捨てて、いきなり国会での野党の質問時間削減を提案した。以前も特定秘密保護法を推進し … ［続きを読む］

還暦を迎えた宇宙時代と「地球まるごと」の科学

米国を震わせた「スプートニク・ショック」から60年の歩みとこれから

　10月4日は人類初の人工衛星スプートニクが打ち上がった日だ。1957年のことである。それは奇しくも南北両半球まとめて地球を総合的に観測すべ … ［続きを読む］

上空を３次元モニターする地上の巨大施設が始動

日本も参加する欧州国際プロジェクト、中国の後塵は拝したくない

　次世代電離層レーダーとして世界最先端の技術と100億円以上の建設費をつぎ込むEISCAT_3D（欧州非共鳴散乱レーダー３次元型）の起工式が … ［続きを読む］

グリーンランド山火事、予防を目指せば自然破壊

永久凍土内の泥炭が融解して燃える「温暖化防止と保護のジレンマ」

　グリーンランド観測史上で最大の山火事が話題になっている。これは７月末に発生し、３週間燃え続け、雨でようやく鎮火した。　場所が場所だけに、グ … ［続きを読む］

科学記事が盛られるメカニズムとは

研究者とメディアが陥る「成果の意味づけ」という共犯関係

　日本地球惑星科学連合大会。スターウォーズに出てきそうな名称だが、帝国との闘いを話し合う集まりではない。天文や地質、地震、火山など地球科学や … ［続きを読む］

地球環境は限界を超えたのか

サステナビリティーのロックスター、環境学者ヨハン・ロックストローム氏に聞く

　深刻化する地球温暖化と生物多様性の喪失、海洋酸性化、大気汚染や化学物質汚染など、人間活動による地球環境への負荷が高まり、自らが危機にさらさ … ［続きを読む］

大洗の被曝事故で見えた「事故対策の不備」

原子力機構を批判するだけでは済まない国の責任

　日本原子力研究開発機構（JAEA）の大洗研究センターで被曝事故が起こった。被曝者５人全員の尿からプルトニウムが検出され、国内最悪の内部被曝 … ［続きを読む］

チバニアンのかげに先人の偉業

地磁気逆転現象の発見に貢献した日本人

　地球の歴史の年代表に日本の地名が刻まれる期待が高まっている。千葉県市原市の地層が「国際標準模式地」の候補として国際地質科学連合に申請された … ［続きを読む］

環境問題でトランプ氏を説得するには？

「異常気象が増えた」は誤情報、科学的データをもとに米国経済への影響を論じるべし

　米国大統領に就任したトランプ氏は二酸化炭素排出問題に非協力的な立場であることで知られているが、態度を変える可能性はある。例えば、地球温暖化 … ［続きを読む］

トランプ氏へのもう一つの懸念

環境問題に限らず地球科学全般が被るダメージを恐れる

　1月20日にトランプ氏が米国大統領に就任する。　彼の当選が決まって、地球科学者の間では不安が渦巻いた。その理由は、トランプ氏が二酸化炭素の … ［続きを読む］

参院議員定数に面積比例の要素を入れよ

純粋数学的に計算した各都道府県1人以上となる定数試案

　参院選での合区が問題になっている。今年の参院選で初めて「鳥取と島根」、「高知と徳島」が一つの選挙区（合区）となった。しかし、それでもなお「 … ［続きを読む］

日本人が忘れてしまった山火事の重大さ

地球規模の大災害であると同時に地球の健康を守る自然現象でもある

　日本ではあまり報道されないが、欧米では山火事のニュースが取り上げられることが多い。日本の山火事と比べて規模が極めて大きく、鎮火までに月単位 … ［続きを読む］

トルコが科学から遠ざかる

宇宙空間科学最大の国際会議がキャンセルに至った経緯

　7月15日のトルコ・クーデター未遂事件を受けて、7月31日からイスタンブールで開催される予定だったCOSPAR大会がキャンセルとなった。こ … ［続きを読む］

英国がEU離脱しても科学研究は揺るがない

むしろEUの科学研究費配分方法の弊害が是正される機会かも知れない

　英国の国民投票がEU離脱を選択した結果は6月24日金曜朝の欧州を大きく揺さぶり、経済の先行き不安から株価が大きく下がった。しかし週末をはさ … ［続きを読む］

原子力規制委員会の判断に異議あり

「想像以上」の事件が起こった時に立ち止まれない者は科学者といえない

　熊本を中心に九州中部を襲った地震は大きな被害を出した。まずは犠牲者にお悔やみを、被災者にお見舞いを申し上げたい。私も親戚が熊本に住んでいる … ［続きを読む］

オーロラで資源探査ができる！？

木星の衛星ガニメデの研究が示唆する「オーロラ実用化」の可能性

　米国航空宇宙局（NASA）が３月に惑星オーロラ関係のプレスリリースを続けて出した。木星最大の惑星Ganymede（ガニメデ）のオーロラから … ［続きを読む］

北欧で母親教授が多いわけ

本当の意味での家庭との両立が、研究の発展につながる

　私の勤め先であるスペース物理研究所（スウェーデンで唯一の文部省直轄の国立研究所）で、今年ようやく女性教授の数が男性教授の数と同じになった。 … ［続きを読む］

3・11を「計画停電の日」に

不便な体験だからこそ風化を防ぎ、現状を再確認し、防災訓練にもなる

　東日本大震災と福島原発事故から４年が経った。復興が進む一方で風化が進んでいる。　復興と風化は表裏一体だから、人々の関心度が風化していくのは … ［続きを読む］

パスポート強制返納は許すまじき暴挙だ

「蛮勇」のレッテルを張ってプロを現場から閉め出すな

　地球で起こる現象の生情報を足で稼ぐのは、『地球科学者からみたアルジェリア人質事件の教訓』でも書いたように、地球科学者にとって当たり前である … ［続きを読む］

官房長官の「まず環境から改憲」に異議あり

科学案件をもちだせば憲法が古びて見える、というトリックの怖さ

　年が明けて、来るものが来たな。そう感じさせる小さな囲み記事を見つけた。見出しは、「改憲『まず環境権や私学への公費支出』」（朝日新聞２０１５ … ［続きを読む］

放射線量測定は気象庁のアメダスを活用すべきだ

　鹿児島県の川内原発について原子力規制委員会が９月に「新基準を満たす」と判断したのに続き、１１月７日に県知事が再稼働に同意した。　いよいよ再 … ［続きを読む］

洪水とヒートアイランド対策の一石二鳥となる「溜め池」の知恵の活用を

　広島市北部で大規模な土砂崩れ災害が起きた。　集中豪雨の被害は未だに深刻な問題だ。土砂崩れや河川氾濫（はんらん）などの昔ながらの被害だけでな … ［続きを読む］

海外在住者だからこその集団的自衛権反対論

　集団的自衛権を認めるという、憲法解釈変更がほんの数ヶ月で具体化しつつある。しかし、憲法にもかかわる重大な政策変更にもかかわらず、日本がどこ … ［続きを読む］

地球科学としての放射能汚染問題：３年目の進展と今後の課題

今年も欧州地球科学総会で福島原発分科会 　昨年に引き続いて、今年も欧州地球科学連合総会（世界で２番目に大きな地球科学の会議で参加者が1200 … ［続きを読む］

科学の開放を目指す「オープンアクセス」の落とし穴

　オープンアクセス（Open Access）とクリエイティブコモンズ（CC）ライセンスの概念が急速に科学界に浸透している。二つは似ているが、 … ［続きを読む］

技術発達の落とし穴：カラー図に騙されるな

　ネットや電子技術が発達して、色々な形で仕事の身体的負荷が減った。その恩恵は１２年前に病気で身障者の仲間入りをした私にもある。仕事に９割近く … ［続きを読む］

氷点下１０度以下で楽しめる美しい自然現象

　１月から２月前半にかけては、１年で一番寒い季節だ。電離層などの超高層だと寒波のピークが前にずれて冬至近くになるが、地上付近は赤道近くを除け … ［続きを読む］

秘密保護法よりも「公開すべきデータを公開しない罪」の新設が必要だ

　特定秘密保護法に関する議論で忘れられたことがある。それは地球観測データだ。　福島原発事故の際、緊急時迅速放射能影響予測システム（ＳＰＥＥＤ … ［続きを読む］

地球温暖化懐疑派としてIPCC第５次報告書に物申す（後編）

　世界の気温を二酸化炭素による温室効果と結びつける考え方は100年以上も昔からある。例えば１９世紀末にアルヘニウス（1903年ノーベル化学賞 … ［続きを読む］

イプシロン打ち上げの二つの意味

　小型ロケット「イプシロン」が１４日に打ち上げられた。延期はあったものの新型ロケットのいきなりの成功は素晴らしいことで、先ずは関係者の努力に … ［続きを読む］