秘密警察 の検索結果

［36］ムスリム同胞団は政権運営を誤った

　エジプト革命は若者たちのデモ（2011年1月25日）が引き金となり、大規模な民衆の反体制デモ（1月28日）が始まってタハリール広場を占拠し … ［続きを読む］

［書評］『中国　消し去られた記録』

城山英巳著

苛烈な中国現代史を内側から活写する　　　人が突然、しかも次々と消えていく。それが今、中国でおこっている現実の事態である。　2012年11月、 … ［続きを読む］

［35］選挙に圧勝、ムスリム同胞団の台頭

政権を脅かす唯一の組織力　エジプト革命の後、イスラム政治組織「ムスリム同胞団」は強権体制が倒れた後の民主的な選挙で第1党となった。 　欧米や … ［続きを読む］

［33］エジプト革命はノンポリたちの反乱だった

　事件の現場では、常に多くの疑問に出合う。その疑問を解く鍵もまた、現場にある。　現場に行ったジャーナリストは、事件がなぜ、起こったのか、どの … ［続きを読む］

［32］エジプト革命、タハリール広場の戦い

　2011年2月1日、編集委員として駐在していたエジプトのアレクサンドリアから、連日デモが続いていたカイロに移った。　早速、その日の午後、中 … ［続きを読む］

ポーランドの民主主義が揺らいでいる

ポーランド政府の司法・メディア抑制に対し、ヨーロッパからは怒りの声が上がっている

　私は欧州に26年前から住んでいる。1989年の夏、まだベルリンの壁が東西を分断していた時に、NHKスペシャルを制作するために、ポーランドで … ［続きを読む］

［29］シーア派の聖地、イラクのナジャフへ

　2009年10月からエジプト第2の都市アレクサンドリアに拠点をおいて、中東駐在の編集委員になった。　その第1弾として取材したのがイラクのシ … ［続きを読む］

［27］「９・11」後のサウジアラビアを歩く

　2008年、サウジアラビアに取材で3週間入った。　90年代は取材ビザを申請してもほとんど出なかった。例外的に、日本の首相や大臣がサウジアラ … ［続きを読む］

ファシズムは形を変えて生き続ける

歴史を見つめ直し監視の目を育め

　1933年の年頭、ドイツで一つの新しい「国語辞典」が刊行された。　自分たちの母語を「国語」と呼ぶのは日本独自の習わしに過ぎないので、正確に … ［続きを読む］

［19］治安情報関係者の秘話、少数民族の運命

旧治安情報関係者と会う　イラク戦争後にサダム・フセイン政権時代の治安情報関係者に話を聞くことができるようになった。もちろん、簡単にはできない … ［続きを読む］

［4］ロシアと旧東独で見た冷戦時代の名残

思想の強制と管理主義という「遺物」

　北欧の航海の途中、ピースボートの船はバルト海に入った。ポーランドのグダンスクからスウェーデンのストックホルム、ロシアのサンクトペテルブルグ … ［続きを読む］

［18］ファルージャの悲劇、真正の偽造旅券

ファルージャに入る　バグダッドの西にあるファルージャはイラク戦争の後、反米の牙城のようなイメージがあったが、その発端となったのは、2004年 … ［続きを読む］

［16］フセイン像引き倒しの真相、米軍の破壊

フセイン像が倒された日に何があったか　バグダッド陥落後に最も記憶に残っているのは、フィルドゥース広場のサダム・フセイン像の引き倒しの真相を探 … ［続きを読む］

［15］イラク戦争開戦とジャーナリズム

茶番以上のフセイン信任投票　エルサレム駐在は2001年4月から2002年8月までの1年半で終わり、そのままカイロの中東アフリカ総局に異動にな … ［続きを読む］

［9］アルジェリアの暴力、ガザで見た石つぶて

アルジェリアの悲劇　90年代にイスラム過激派の脅威と言えばアルジェリアだった。91年末に実施された複数政党制による総選挙の第1回投票でイスラ … ［続きを読む］

［8］テロから離れてイスラム社会に目を向ける

ムスリム同胞団を追って　いま、中東でイスラム過激派組織「イスラム国」（IS。以下「イスラム国」）が問題になっているが、「イスラム」は90年代 … ［続きを読む］

［7］イエメン内戦、国連制裁によるイラクの悲劇

イエメン内戦:初めての紛争地取材　私の最初の紛争地取材は、1994年にカイロに赴任してすぐの5月に始まったイエメン内戦である。　冷戦中に南北 … ［続きを読む］

［5］「アラブの春」からつながる「イスラム国」

背後にある公安警察のかげ　「アラブの春」でのサラフィー主義の台頭には、不可解なことが多い。　若者たちにサラフィー主義が広がったのは、政治的な … ［続きを読む］

［3］「勧善懲悪」という主張と、宗教対話

　若者たちが強権体制を拒否して街頭に繰り出してデモを続けた行動主義と、ツイッターや動画サイトを使ったインターネットによる発信は、「アラブの春 … ［続きを読む］

湾岸王国が米国「イスラム国」空爆に参戦した背景

　「イスラム国」打倒を唱える米国がシリア領内のイスラム過激派組織「イスラム国」の拠点への空爆を始め、サウジアラビア、アラブ首長国連邦（UAE … ［続きを読む］

国会周辺でデモをする自由（上）――「高市発言」が示した”徴候”

　 「全体主義的支配はその初期の段階においては一切の政治的反対派の排除を比類のない徹底性をもっておこなおうとし、そしてその完了の後にはじめて … ［続きを読む］

【古典ＤＶＤ傑作選（６）】　 オーソン・ウェルズ製作の『恐怖への旅』――ハラハラドキドキのＢ級犯罪映画　

　オーソン・ウェルズ製作の犯罪映画の小傑作、『恐怖への旅』（１９４３、６８分、モノクロ）がＤＶＤ＆ブルーレイ化された。監督はノーマン・フォス … ［続きを読む］

過信のあまり、妻・金慶喜氏と甥・金正恩氏の「猜疑心」を甘く見た――「聖骨」になれなかった張成澤

　少し足を引きずり、ひな壇の中央に座っていても、どこか虚ろな、表情の乏しさでした。まるで前夜の深酒で、二日酔いに苦しんでいるかのようでした。 … ［続きを読む］

携帯盗聴事件――アメリカがメルケルを警戒する理由、メルケルが怒った理由

　米国とドイツの関係が緊張している。米インテリジェンス機関により、ドイツのアンゲラ・メルケル首相の私用携帯電話が盗聴されていた疑いが強まった … ［続きを読む］

朱建栄事件は、中国政府の内部抗争が原因か？

　日本から中国の上海に向かったまま、消息不明になっていた東洋学園大学の朱建栄教授が中国当局に拘束されていることが明らかになった。９月１３日、 … ［続きを読む］

宗派間の底知れない恐怖心が支配するシリアのシナリオ

　日本時間の９月１５日未明、ロシアとアメリカがシリアの化学兵器の国際管理に関して合意に達した。ロシアの提案を実質上アメリカが受け入れる形で、 … ［続きを読む］

『いびつな絆 関東連合の真実』が明らかにした「関東連合」の正体

　関東連合の元幹部が書いた暴露本『いびつな絆 関東連合の真実』（宝島社）が売れているという。書いたのは元関東連合を名乗る工藤明男という人物だ … ［続きを読む］

【映画『アルゴ』をめぐって】 間違い探し

　アカデミー作品賞を受賞した『アルゴ』という映画を見た。映画の始まりに事実の誤認があった。その間違いに関しては、後で書こう。とりあえずは、娯 … ［続きを読む］

「金正日の料理人」が平壌入りを拒まれた理由

　トレードマークの濃いサングラス、頭を覆う布はありません。マスコミに素顔をさらした様子が、憔悴ぶりを物語っているようです。　９月１５日土曜日 … ［続きを読む］

国民が何百万人死んでもいい政権は強い――北を支配する貴族たちと「金正日の遺訓」

　かねての予告通り、北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」名目で長距離弾道ミサイルを発射するかしないかで、もう大騒ぎです。　平壌では、故金日成主席の生 … ［続きを読む］